KO5-007公共・政治経済 対策問題

公共A 公共の扉(2) 人間としての在り方生き方

イスラームの教えの説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

唯一神アッラーへの信仰を核とし、信仰告白・礼拝・断食・喜捨・巡礼などの五行の実践を義務とする

この問題のポイント

イスラームの信仰と実践の基本である六信五行を問う。偶像崇拝の厳禁、聖職者制度をもたない点など、他宗教との違いが判断の軸。

解説

イスラームは7世紀のアラビア半島で、ムハンマドが唯一神アッラーの啓示を受けて開いた宗教である。ムハンマドは神ではなく、最後で最大の預言者と位置づけられる。
啓示をまとめた聖典がクルアーンであり、信者の生活全体を導く規範となっている。
信者が信じるべき対象は六信(神・天使・啓典・預言者・来世・天命)、行うべき実践は五行(信仰告白・礼拝・断食・喜捨・巡礼)にまとめられる。1日5回の礼拝や、ラマダーン月の断食、貧者への喜捨は、信仰を日々の生活の中で実践するものである。
また、唯一神への信仰を徹底するため偶像崇拝は厳しく禁止され、神の像は作られない。信者は民族の違いを超えてウンマと呼ばれる信仰共同体を形成し、原則として神の前の平等が説かれる。

ひっかけポイント
偶像崇拝は「奨励」ではなく厳禁で、方向を逆にする選択肢が定番。選民思想はユダヤ教の特徴であり、イスラームは民族を超えた共同体(ウンマ)を形成する点と対比される。

選択肢の確認

①「特定の民族だけが神に選ばれて救われるという選民思想を核とする」
誤り。
誤答理由: 特定の民族のみが救われる選民思想はユダヤ教の特徴。イスラームは民族を超えた信仰共同体ウンマを形成し、神の前の平等を説く。

②「唯一神アッラーへの信仰を核とし、信仰告白・礼拝・断食・喜捨・巡礼などの五行の実践を義務とする」
正しい。
正解。イスラームは唯一神アッラーへの絶対的帰依を核とし、六信(神・天使・啓典・預言者・来世・天命)を信じ、五行(信仰告白・礼拝・断食・喜捨・巡礼)を実践する。

③「神の像を作って礼拝することが信者の義務として奨励されている」
誤り。
誤答理由: イスラームでは唯一神への信仰を徹底するため偶像崇拝は厳しく禁止されており、神の像は作られない。奨励とするのは正反対の説明である。

④「聖典クルアーンよりも聖職者の解釈が絶対的な権威を持つとされる」
誤り。
誤答理由: イスラームには原則として聖職者制度がなく、クルアーンこそが信者の生活全体を導く最高の規範である。聖職者の解釈を上位に置く説明は誤り。

覚えるポイント

  • 六信(神・天使・啓典・預言者・来世・天命)と五行
  • ムハンマドは最後の預言者、聖典はクルアーン
  • 偶像崇拝は厳禁、民族を超えたウンマを形成

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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