KO2-A02|公共・政治経済 対策問題
防衛機制の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
満たされない欲求のエネルギーを、学問・芸術・スポーツなど社会的に価値のある活動に向けることを昇華という
この問題のポイント
防衛機制の種類の対応を問う問題。「昇華・合理化・抑圧・反動形成」など各機制の定義を正しく結び付けられるかが鍵。
解説
防衛機制とは、欲求が満たされない欲求不満や葛藤による心の緊張から自分を守るために、無意識のうちに働く心の仕組みである。精神分析学のフロイトが明らかにした。
主な種類は次の通りである。
- 抑圧:認めたくない欲求や感情を無意識に押し込める(すべての防衛機制の基礎)
- 合理化:もっともらしい理由をつけて自分を正当化する。イソップ物語で、届かないぶどうを「すっぱいに違いない」というキツネが典型
- 同一視:憧れの人物と自分を重ね合わせて満足する
- 反動形成:本心と正反対の行動をとる(好きな相手に冷たくするなど)
- 逃避:空想や病気に逃げ込む
- 退行:幼い発達段階に戻る(赤ちゃん返り)
- 代償:似た別の対象で満足する
- 昇華:欲求のエネルギーを学問・芸術・スポーツなど社会的に価値のある活動に向ける。防衛機制の中で最も建設的とされる
防衛機制は無意識の働きであり、意識的な問題解決(合理的解決)とは区別される。
ひっかけポイント
「理由をつけて正当化」は合理化、「押し込める」は抑圧、「正反対の行動」は反動形成。定義と名称のずらしが定番で、昇華=価値ある活動への転換を軸に覚えると崩れない。
選択肢の確認
①「満たされない欲求のエネルギーを、学問・芸術・スポーツなど社会的に価値のある活動に向けることを昇華という」
✅ 正しい。
正解。昇華は、満たされない欲求のエネルギーを学問・芸術・スポーツなど社会的に価値ある活動へ振り向ける防衛機制で、最も建設的とされる。
②「自分に都合のよい、もっともらしい理由をつけて自分を正当化することを抑圧という」
❌ 誤り。
誤答理由: もっともらしい理由による正当化は合理化である。抑圧は認めたくない感情を無意識に押し込める機制で、名称の対応がずれている。
③「認めたくない欲求や感情を無意識のうちに心の奥に押し込めることを反動形成という」
❌ 誤り。
誤答理由: 感情を無意識に押し込めるのは抑圧である。反動形成は本心と正反対の行動をとる機制を指す。
④「防衛機制とは、欲求不満に対して意識的・計画的に行われる合理的な問題解決の方法である」
❌ 誤り。
誤答理由: 防衛機制は無意識のうちに働く心の仕組みであり、意識的・計画的な問題解決(合理的解決)とは区別される。
覚えるポイント
- 防衛機制は無意識の心の安定装置(フロイト)
- 合理化=正当化、抑圧=押し込め、反動形成=逆の行動
- 昇華=社会的に価値ある活動への転換で最も建設的
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。