KO5-041公共・倫理 対策問題

公共B 社会に参画する私たち(4) 情報社会と職業・雇用

AI(人工知能)の活用に伴う課題の記述として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

AIの判断は学習データに含まれる偏りを反映することがあり、採用や融資などでの利用には公平性の検証が求められる

この問題のポイント

AI利用の倫理的課題を問う。学習データの偏りがそのまま判断の偏りになるという仕組みの理解が、正誤判断の軸になる。

解説

AI、とくに機械学習に基づくAIは、大量の学習データからパターンを見つけ出して判断を行う。このため、データに過去の社会の偏見や格差が含まれていれば、AIの判断もそれを再生産してしまう。過去の採用実績を学習したAIが特定の性別の応募者を不利に扱った例はその典型で、これをアルゴリズムによるバイアスと呼ぶ。
採用・融資・犯罪予測など人の人生を左右する場面での利用には、判断の公平性の検証と、根拠を説明できるようにする説明可能性・透明性の確保が求められる。判断の誤りによる損害の責任の所在も、自動運転などをめぐって議論が続いている。
このほか、本物と見分けのつかない偽動画(ディープフェイク)による偽情報の拡散、生成AIと著作権や個人情報の関係、雇用の構造への影響など課題は幅広い。各国や国際機関は、人間中心のAIという原則の下でルール作りを進めている。

ひっかけポイント
「AIは機械だから常に中立・公平」という思い込みを突くのが出題の狙い。バイアスは学習データに由来するため、データが偏れば結果も偏るという因果を押さえる。

選択肢の確認

①「AIの判断は人間と異なり、常に中立かつ公平である」
誤り。
誤答理由: AIは学習データに依存するため、データが偏れば判断も偏る。機械だから常に中立・公平という思い込みこそ、この論点で問われる誤解である。

②「AIの活用が進んでも、雇用や働き方に影響が及ぶことはない」
誤り。
誤答理由: AIによる自動化は職業構成や働き方に大きな影響を与えると予測され、雇用への影響は主要な論点の一つである。影響なしとする説明は実態に反する。

③「AIの判断の根拠を説明できるようにする必要性は、全く議論されていない」
誤り。
誤答理由: AIの判断根拠を説明できるようにする説明可能性・透明性の確保は、各国のAI原則で中心的に議論されている。全く議論されていないという全否定は誤り。

④「AIの判断は学習データに含まれる偏りを反映することがあり、採用や融資などでの利用には公平性の検証が求められる」
正しい。
正解。機械学習に基づくAIは学習データの偏見や格差を判断に再生産することがある(アルゴリズムによるバイアス)。人生を左右する場面での利用には公平性の検証が不可欠である。

覚えるポイント

  • 学習データの偏りがAIの判断の偏りを生む
  • 公平性・説明可能性・責任の所在が主要な論点
  • ディープフェイクや著作権など生成AI特有の課題もある

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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