RN4-016|公共・倫理 対策問題
聖典クルアーン(コーラン)についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
神がムハンマドに下した啓示をまとめた聖典で、信仰から生活の規範まで信徒の生きる指針を示す
この問題のポイント
クルアーンの性格を問う問題。「神の言葉そのもの」であることと、信仰と生活全体の規範であることの2点を押さえる。
解説
『クルアーン』は、唯一神アッラーが天使を通じてムハンマドに下した啓示を、その死後にまとめた聖典である。人間の著作ではなく神の言葉そのものとされ、アラビア語の原典が神聖視される。
内容は、神への信仰や最後の審判といった教義にとどまらず、礼拝や断食などの儀礼、結婚・相続・商取引などの日常生活の規範にまで及ぶ。イスラームでは聖と俗を分けず、クルアーンと預言者の言行(スンナ)に基づくイスラーム法(シャリーア)が信徒の生活全体を導く。
またイスラームは、モーセやイエスに下された啓典(律法・福音書)も神の書と認めた上で、クルアーンを最後で最も完全な啓典、ムハンマドを最後の預言者と位置づける。クルアーンはすべての信徒が学び唱えるものであり、特定の聖職者の独占物ではない。
ひっかけポイント
クルアーン=ムハンマドの著作、という説明が定番の誤り。あくまで神の言葉の記録である。生活規範まで含む点も特徴。
選択肢の確認
①「神がムハンマドに下した啓示をまとめた聖典で、信仰から生活の規範まで信徒の生きる指針を示す」
✅ 正しい。
正解。クルアーンは神がムハンマドに下した啓示の集成で、神の言葉そのものとされ、信仰から日常生活の規範までを包括する聖典である。
②「ムハンマドが自らの哲学的思索をまとめた論文集であり、神の言葉は含まれない」
❌ 誤り。
誤答理由: クルアーンはムハンマド個人の思索の著作ではなく、神の言葉の記録とされる点にこそ聖典としての権威の根拠がある。
③「モーセの十戒だけを収録した書物で、イスラームでは重視されない」
❌ 誤り。
誤答理由: クルアーンは十戒の収録書ではなく、イスラームで最も完全な啓典として最高の権威を持つ。軽視されるという説明も正反対である。
④「特定の聖職者だけが読むことを許され、一般信徒は内容を知ることができない」
❌ 誤り。
誤答理由: クルアーンはすべての信徒が学び唱えるものであり、特定の聖職者の独占物ではない。イスラームには原則として聖職者制度自体がない。
覚えるポイント
- クルアーンは神の啓示の集成で神の言葉そのもの
- 信仰・儀礼から生活規範までを包括
- 最後で最も完全な啓典と位置づけられる
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。