RN4-017公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(3) キリスト教とイスラーム

イスラームの共同体と生活規範についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

信徒は民族を超えた共同体ウンマを形成し、利子の禁止や豚肉・飲酒の禁止などの規範に従う

この問題のポイント

ウンマの性格(民族を超えた信仰共同体)と、生活全体に及ぶイスラーム法の規範を問う問題。

解説

イスラームでは、信仰を同じくする者は民族や部族の枠を超えて一つの**共同体(ウンマ)**を形成する。ムハンマドがメッカからメディナに移住(ヒジュラ)してウンマを建設した622年は、イスラーム暦の元年とされる。
イスラームは聖俗を分離せず、**イスラーム法(シャリーア)**が宗教儀礼だけでなく社会生活全体を規律する。代表的な規範に次のものがある。

  • 利子(リバー)の禁止:不労所得としての利子を取ることを禁じる。現代ではこれに対応したイスラーム金融が発達している
  • 食の規範豚肉や飲酒は禁じられ、作法にかなった食品はハラールと呼ばれる
  • 喜捨(ザカート):貧者救済のための義務であり、共同体の相互扶助を支える
    このように信仰と生活が一体である点が、イスラーム理解の要である。

ひっかけポイント
信仰を内面に限定し生活規範を否定する説明は、聖俗一致というイスラームの特質と正反対。ウンマは民族を超える点も重要。

選択肢の確認

①「信仰は個人の内面の問題に限られ、経済活動や食生活に関する規範はいっさい存在しない」
誤り。
誤答理由: イスラームは聖俗を分離せず、シャリーアが経済活動や食生活まで規律する。信仰を内面に限定する説明は特質と正反対である。

②「共同体は同一民族のみで構成され、他民族の信徒は加入できない」
誤り。
誤答理由: ウンマは民族や部族の枠を超えた信仰共同体であり、同一民族に限るという説明はその本質を否定している。

③「喜捨は任意の寄付にすぎず、貧者の救済はもっぱら国家の役割とされる」
誤り。
誤答理由: 喜捨(ザカート)は五行の一つに数えられる義務であり、任意の寄付ではない。共同体の相互扶助の柱である。

④「信徒は民族を超えた共同体ウンマを形成し、利子の禁止や豚肉・飲酒の禁止などの規範に従う」
正しい。
正解。信徒は民族を超えた共同体ウンマを形成し、イスラーム法に基づいて利子の禁止や豚肉・飲酒の禁止などの生活規範に従う。

覚えるポイント

  • ウンマ=民族を超えた信仰共同体
  • シャリーアが生活全体を規律(利子禁止・ハラールなど)
  • 喜捨は義務であり相互扶助の柱

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

RN4-016RN4-018