RN-A3-03公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(3) キリスト教とイスラーム

イスラームの社会と実践についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

イスラームでは、クルアーンなどに基づく法であるシャリーアが信仰と日常生活の全体を規律し、信徒は民族を超えた共同体であるウンマを形成する

この問題のポイント

イスラームの社会的側面を問う問題。「シャリーア=生活全体の法」「ウンマ=信仰共同体」「聖職者制度がない」という特徴がわかれば解ける。

解説

イスラームの特徴は、信仰が個人の内面にとどまらず、生活と社会の全体を導く点にある。
聖典クルアーンと預言者ムハンマドの言行(スンナ)に基づく法体系がシャリーア(イスラーム法)であり、礼拝の作法から食事(豚肉や飲酒の禁止)、商取引、結婚・相続まで、信徒の生活全般を規律する。
信徒(ムスリム)は、民族や国家の枠を超えて、信仰を同じくする共同体
ウンマ
を形成する。神の前ではすべての人が平等であり、神と信徒を仲介する聖職者制度は存在しない。この点は、教会と聖職者の位階をもつカトリックなどと対照的である。
実践の柱は、信仰告白・礼拝・断食(ラマダーン月)・喜捨(ザカート)巡礼(ハッジ)五行である。喜捨は貧しい人々への施しであり、巡礼と混同しないよう注意する。
なおムハンマドの死後、共同体は後継者をめぐって分かれ、多数派のスンナ派と、アリーとその子孫を指導者とするシーア派が生まれた。

ひっかけポイント
スンナ派(多数派)とシーア派(少数派)の入れ替え、五行の各項目(喜捨と巡礼など)の取り違えが定番。聖職者の仲介を認める記述はイスラームの平等原理に反する。

選択肢の確認

①「イスラームでは、聖職者が神と信徒の間を仲介し、聖職者の権威が信徒の救済を左右する」
誤り。
誤答理由: イスラームには神と信徒を仲介する聖職者制度がなく、神の前での万人の平等が説かれる。

②「ムハンマドの死後、イスラームの多数派となったのはシーア派であり、スンナ派は少数派である」
誤り。
誤答理由: 多数派はスンナ派であり、アリーとその子孫を指導者とするシーア派は少数派である。両派の関係が逆である。

③「五行のうち喜捨(ザカート)とは、聖地メッカへ巡礼することを意味する」
誤り。
誤答理由: 喜捨(ザカート)は貧しい人々への施しであり、メッカへの巡礼はハッジと呼ばれる別の行である。

④「イスラームでは、クルアーンなどに基づく法であるシャリーアが信仰と日常生活の全体を規律し、信徒は民族を超えた共同体であるウンマを形成する」
正しい。
正解。シャリーアはクルアーンなどに基づき信仰から日常生活までを規律する法であり、信徒は民族を超えた共同体ウンマを形成する。

覚えるポイント

  • シャリーア=クルアーンなどに基づく生活全体の法
  • ウンマ=民族を超えた信仰共同体、聖職者はいない
  • 多数派はスンナ派、シーア派は少数派

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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