RN6-066|公共・倫理 対策問題
オーウェンの思想と実践についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
人間の性格は環境によって形成されると考え、ニューラナークの工場で労働条件を改善し、後にはアメリカで共同村ニューハーモニーを建設した
この問題のポイント
オーウェンの環境決定論的な人間観と、二つの実践(ニューラナークとニューハーモニー)を問う問題である。
解説
イギリスのオーウェンは、自ら紡績工場の経営者として産業革命期の労働者の悲惨な状態を目の当たりにした。
彼の思想の核心は、「人間の性格は環境によって形成される」という確信である。労働者の無知や退廃は本人の責任ではなく劣悪な環境の産物であるから、環境を改善すれば人間性も改善される。この信念に基づき、スコットランドのニューラナークの自工場で、労働時間の短縮、児童労働の制限、性格形成学院と呼ばれる教育施設の設立など、先駆的な改革を実行して成果を上げた。
さらに理想を徹底するため、アメリカに渡って財産共有の共同村ニューハーモニーを建設したが、これは数年で失敗に終わった。晩年は労働組合や協同組合運動の育ての親として活動し、その精神は今日の生活協同組合運動に受け継がれている。
ひっかけポイント
『資本論』はマルクス、ファランジュはフーリエの構想。オーウェンの事績はニューラナークの工場改革とニューハーモニー建設である。
選択肢の確認
①「農業を基礎とする理想の協同体ファランジュを構想した」
❌ 誤り。
誤答理由: 農業を基礎とする理想の協同体ファランジュを構想したのはフランスのフーリエである。
②「人間の性格は環境によって形成されると考え、ニューラナークの工場で労働条件を改善し、後にはアメリカで共同村ニューハーモニーを建設した」
✅ 正しい。
正解。オーウェンは性格が環境によって形成されるという信念のもと、ニューラナークで労働条件を改善し、アメリカに共同村ニューハーモニーを建設した。
③「人間の性格は生まれつき決まっており、環境を改善しても意味はないと主張した」
❌ 誤り。
誤答理由: オーウェンの信念は性格の環境形成説であり、生まれつき決まっていて環境改善が無意味だという記述は正反対である。
④「『資本論』を著して、資本主義経済の運動法則を科学的に分析した」
❌ 誤り。
誤答理由: 『資本論』はマルクスの著作であり、オーウェンのものではない。
覚えるポイント
- オーウェン=性格は環境によって形成される
- ニューラナークの工場改革で環境改善を実践
- 共同村ニューハーモニーは失敗、協同組合運動の父に
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。