RN6-065|公共・倫理 対策問題
空想的社会主義と呼ばれる思想家たちの説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
オーウェンやサン・シモン、フーリエらは、理想社会の構想や模範的共同体の建設によって資本主義の弊害を克服しようとした
この問題のポイント
初期社会主義の特徴を問う問題。理想の提示と共同体の実験という方法と、代表者3人の名前をおさえる。
解説
産業革命後の資本主義社会では、労働者の貧困・長時間労働・児童労働といった深刻な社会問題が生じた。これを批判し、生産手段の共有や協同に基づく社会を構想したのが初期の社会主義である。
イギリスのオーウェンは工場改革と協同組合的共同体の建設を試み、フランスのサン・シモンは産業者が主導する計画的な社会を構想し、同じくフランスのフーリエは農業を基礎とする理想の協同体ファランジュを構想した。
彼らは資本家の善意や理想社会の模範を示すことによる平和的な改革に期待したが、資本主義の構造そのものの分析を欠いていた。そのため後にマルクスとエンゲルスは、自分たちの科学的社会主義と対比して彼らを空想的社会主義と呼んだ。この呼称は批判であると同時に、先駆者としての評価も含んでいた。
ひっかけポイント
空想的社会主義は他称(マルクスらによる命名)であって自称ではない。科学的分析と階級闘争を説くのはマルクス側の立場である。
選択肢の確認
①「空想的社会主義とは、マルクスとエンゲルスが自らの立場を誇って名のった呼称である」
❌ 誤り。
誤答理由: 空想的社会主義という呼称は、マルクスらが先行者を自らの科学的社会主義と対比して名づけた他称であり、自称ではない。
②「市場での自由競争を徹底することによって、労働者の貧困は自然に解消されると説いた」
❌ 誤り。
誤答理由: 初期社会主義者は自由競争がもたらした弊害をこそ批判したのであり、競争の徹底による貧困の解消は彼らの主張と正反対である。
③「オーウェンやサン・シモン、フーリエらは、理想社会の構想や模範的共同体の建設によって資本主義の弊害を克服しようとした」
✅ 正しい。
正解。オーウェン・サン・シモン・フーリエらの空想的社会主義は、理想社会の構想や模範的共同体の建設によって資本主義の弊害の克服を目指した。
④「資本主義の科学的分析に基づき、階級闘争による社会変革を必然として説いた」
❌ 誤り。
誤答理由: 資本主義の科学的分析と階級闘争による変革の必然を説いたのは、マルクス・エンゲルスの科学的社会主義である。
覚えるポイント
- 空想的社会主義=オーウェン・サン・シモン・フーリエ
- 理想社会の構想と共同体建設による平和的改革
- マルクスらが科学的社会主義と対比して命名
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。