RN6-064|公共・倫理 対策問題
ダーウィンの進化論についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
『種の起源』で、生存競争の中で環境に適した変異をもつ個体が生き残るという自然選択による進化を説いた
この問題のポイント
ダーウィンの進化論の要点である自然選択説を問う問題。獲得形質の遺伝(ラマルク)との区別が頻出ポイントである。
解説
イギリスの博物学者ダーウィンは、1859年の『種の起源』で、生物進化のメカニズムを説明した。
生物は生き残れる数以上の子を残すため生存競争が生じる。個体の間には偶然の変異があり、環境により適した変異をもつ個体がより多く生き残って子孫を残す。この自然選択(自然淘汰)の積み重ねによって、生物の種は長い時間をかけて変化してきたとするのである。
これに対し、キリンが首を伸ばす努力の結果を子孫に伝えるというような獲得形質の遺伝による進化を説いたのは、先行するラマルクであり、ダーウィンの自然選択説と区別される。
人間もまた生物進化の産物だとするこの理論は、神による創造という伝統的な人間観・自然観に根本的な転換を迫り、思想界全体に衝撃を与えた。その考え方はスペンサーらの社会進化論にも取り入れられていった。
ひっかけポイント
自然選択(ダーウィン)と獲得形質の遺伝(ラマルク)の混同が定番。社会進化論と社会学の創始はスペンサー・コントの事績である。
選択肢の確認
①「生物が努力によって獲得した形質は、そのまま子孫に遺伝すると主張した」
❌ 誤り。
誤答理由: 努力によって獲得した形質が遺伝するという進化論は先行するラマルクの学説であり、ダーウィンの自然選択説とは区別される。
②「すべての生物種は神によって現在の形のまま個別に創造されたことを証明した」
❌ 誤り。
誤答理由: ダーウィンの進化論は種の不変や個別創造の考えを覆すものであり、神による創造を証明したという記述は正反対である。
③「社会が軍事型から産業型へ進化するという社会進化論を唱えて社会学を創始した」
❌ 誤り。
誤答理由: 軍事型から産業型への社会進化論はスペンサー、社会学の創始はコントの事績であり、ダーウィンのものではない。
④「『種の起源』で、生存競争の中で環境に適した変異をもつ個体が生き残るという自然選択による進化を説いた」
✅ 正しい。
正解。ダーウィンは『種の起源』で、生存競争の中で環境に適した変異をもつ個体が生き残る自然選択による進化の理論を打ち立てた。
覚えるポイント
- ダーウィン=『種の起源』・自然選択説
- 生存競争と変異、環境への適応が進化の仕組み
- 獲得形質の遺伝を説くラマルクと区別する
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。