RN6-063|公共・倫理 対策問題
スペンサーの社会進化論についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
進化の考え方を社会にも適用し、社会は軍事型社会から産業型社会へと進化するとした
この問題のポイント
スペンサーの社会進化論を問う問題。軍事型から産業型へという進化の方向と、生物学者ダーウィンとの区別がポイント。
解説
イギリスの哲学者スペンサーは、進化をあらゆる領域を貫く宇宙の根本原理ととらえ、進化論の考え方を社会の分析に適用した社会進化論を唱えた。
スペンサーによれば、社会は多数の個人が結びついた一種の有機体(社会有機体説)であり、単純なものから複雑なものへと進化する。その方向は、強制と服従によって統合される軍事型社会から、個人の自発的な協力と契約によって結ばれる産業型社会への進化である。
産業型社会では国家の役割は小さくなり、個人の自由な活動が広がるとされたため、彼の思想は自由放任主義と結びつき、19世紀後半に世界的に流行した。明治期の日本にも紹介され、自由民権運動などに影響を与えた。
なお、生物進化論そのものを『種の起源』で打ち立てたのはダーウィンであり、スペンサーはその考え方を社会に広げた人物として区別される。
ひっかけポイント
軍事型→産業型という方向の逆転と、ダーウィン(生物進化論)との人物の取り違えが定番のひっかけである。
選択肢の確認
①「進化の考え方を社会にも適用し、社会は軍事型社会から産業型社会へと進化するとした」
✅ 正しい。
正解。スペンサーは進化論を社会に適用した社会進化論を唱え、社会は強制による軍事型社会から自発的協力による産業型社会へ進化するとした。
②「社会は産業型社会から軍事型社会へ向かって進化するとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 進化の方向が逆である。スペンサーは軍事型から産業型への進化を説いた。
③「『種の起源』を著して、自然選択による生物進化の理論を打ち立てた」
❌ 誤り。
誤答理由: 『種の起源』で自然選択説を打ち立てたのは生物学者ダーウィンであり、スペンサーは進化の考え方を社会に広げた哲学者である。
④「社会はいかなる変化もせず、永遠に同じ形態にとどまるとした」
❌ 誤り。
誤答理由: スペンサーは社会を進化する有機体とみなしたのであり、社会が変化しないという記述は社会進化論と正反対である。
覚えるポイント
- スペンサー=社会進化論・社会有機体説
- 軍事型社会から産業型社会へ進化
- 生物進化論のダーウィンと区別する
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。