RN6-062公共・倫理 対策問題

倫理B 西洋近現代思想(5) 社会主義と実証主義・進化論

コントの実証主義についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

観察可能な事実とその間の法則だけを確実な知識とみなす立場をとり、社会を科学的に研究する社会学を創始した

この問題のポイント

実証主義の定義と社会学の創始というコントの二大事績を問う問題。「観察された事実に基づく知識」という核心をおさえる。

解説

実証主義とは、神学的な空想や形而上学的な思弁を退け、観察や実験によって確かめられる事実と、事実の間に成り立つ法則だけを確実な知識と認める立場である。コントは、自然科学が用いるこの実証的方法こそ、あらゆる学問の到達すべき形だと考えた。
そしてコントは、この方法を人間の社会そのものに適用し、社会の秩序(社会静学)と進歩(社会動学)を法則的に研究する新しい学問として社会学を構想・命名した。このため彼は「社会学の祖」と呼ばれる。
社会を科学的に認識することで、フランス革命後の混乱した社会を合理的に再組織できるとコントは考えた。学問を社会の改善に役立てようとするこの姿勢は、19世紀の科学への信頼を象徴しており、スペンサーやデュルケームらに受け継がれた。

ひっかけポイント
実証主義は神学・形而上学を「乗り越えられるべき段階」とみなす。啓示や思弁を最高とする選択肢は実証主義の定義と正反対である。

選択肢の確認

①「社会は複雑すぎるため、科学的研究の対象にはなり得ないとした」
誤り。
誤答理由: コントは社会も観察と法則の対象になるとして社会学を構想したのであり、社会は科学の対象にならないという記述は正反対である。

②「観察可能な事実とその間の法則だけを確実な知識とみなす立場をとり、社会を科学的に研究する社会学を創始した」
正しい。
正解。コントは観察可能な事実と法則のみを確実な知識とする実証主義に立ち、社会を科学的に研究する社会学を創始・命名した。

③「神の啓示こそが最も確実な知識の源泉であるとした」
誤り。
誤答理由: 神の啓示を知識の源泉とするのは神学的段階の考え方であり、実証主義はそれを乗り越えるべき段階とみなす。

④「経験を超えた形而上学的な思弁こそ学問の最高形態だとした」
誤り。
誤答理由: 形而上学的思弁は実証的段階の前の段階とされ、コントはこれを学問の最高形態ではなく克服の対象とした。

覚えるポイント

  • 実証主義=観察可能な事実と法則のみを知識と認める
  • コントは社会学の創始者・命名者
  • 社会の科学的認識による社会再組織を目指した

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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