RN6-061公共・倫理 対策問題

倫理B 西洋近現代思想(5) 社会主義と実証主義・進化論

コントが唱えた三段階の法則の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

人間の知識は神学的段階から形而上学的段階を経て実証的段階へと発展するとした

この問題のポイント

コントの三段階の法則の順序を問う問題。神学的→形而上学的→実証的という発展の順序を正確に覚えているかが問われる。

解説

フランスの哲学者コントは、『実証哲学講義』で、人間の精神(知識)は歴史的に三つの段階を経て発展するという三段階の法則を唱えた。
第一の神学的段階では、現象は神や霊など超自然的な存在の働きによって説明される。第二の形而上学的段階では、神に代わって本質や理念といった抽象的な原理によって説明される。そして第三の実証的段階では、空想や思弁を排し、観察された事実の間に成り立つ法則によって現象が説明される。
コントはこれに対応して、社会も軍事的段階から法律的段階を経て産業的段階へ発展するとした。実証的段階に達した知性が、社会そのものを観察と法則の対象とするとき、社会を科学的に研究する社会学が成立する。
知識の歴史を進歩の過程としてとらえるこの法則は、科学への信頼に満ちた19世紀の時代精神をよく示している。

ひっかけポイント
三つの段階の順序の逆転が定番のひっかけ。家族・市民社会・国家はヘーゲルの人倫、正・反・合は弁証法であり、コントの法則との混同を誘う。

選択肢の確認

①「社会は家族・市民社会・国家という三つの段階を経て完成するとした」
誤り。
誤答理由: 家族・市民社会・国家の三段階はヘーゲルの人倫の展開であり、コントの知識の発展段階とは別の学説である。

②「歴史は正・反・合という弁証法の三段階によって発展するとした」
誤り。
誤答理由: 正・反・合はヘーゲルの弁証法の説明であり、コントの三段階の法則とは異なる。

③「人間の知識は神学的段階から形而上学的段階を経て実証的段階へと発展するとした」
正しい。
正解。コントの三段階の法則は、人間の知識が神学的段階から形而上学的段階を経て実証的段階へ発展するとするものである。

④「人間の知識は実証的段階から形而上学的段階を経て神学的段階へと発展するとした」
誤り。
誤答理由: 発展の順序が逆である。実証的段階は到達点であり、出発点は神学的段階である。

覚えるポイント

  • コント=三段階の法則
  • 神学的→形而上学的→実証的の順で発展
  • 社会も軍事的→法律的→産業的段階へ対応して発展

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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