KO2-A13公共・倫理 対策問題

公共A 公共の扉(3) 公共的な空間における基本的原理

立憲主義の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

立憲主義とは、憲法によって国家権力を制限し、個人の権利・自由を保障しようとする考え方である

この問題のポイント

立憲主義の意味を問う問題。「憲法は権力を縛るための法」という本質と、フランス人権宣言16条の内容がわかれば解ける。

解説

立憲主義とは、憲法によって国家権力を制限し、個人の権利・自由を保障するという考え方である。
ここで重要なのは、憲法が誰に向けられた法かという点である。法律が国民の行動を規律するのに対し、憲法は国家権力の側を縛る。日本国憲法99条が、憲法尊重擁護義務を負う者として天皇・国務大臣・国会議員・裁判官その他の公務員を挙げ、国民を挙げていないのはこの表れである。
立憲主義の古典的表現が、フランス人権宣言16条の「権利の保障が確保されず、権力分立が定められていないすべての社会は、憲法をもたない」という一節である。憲法という名の文書があっても、人権保障と権力分立を欠けば真の憲法ではない、という趣旨である。
また立憲主義は、多数決でも奪えない領域を憲法で保障する点で、単純な民主主義(多数者支配)に歯止めをかける。違憲審査制は、多数派が制定した法律からも人権を守る立憲主義の仕組みである。

ひっかけポイント
「憲法があれば内容を問わず立憲的」は、人権保障と権力分立を要求する16条の趣旨に反する。多数決万能論も立憲主義の否定であり、権力制限という核心から判定する。

選択肢の確認

①「立憲主義の下では、国民の多数決によりさえすれば、憲法が保障する人権も自由に奪うことができる」
誤り。
誤答理由: 立憲主義は基本的人権を多数決でも奪えない領域として保障する。多数決による人権剥奪の容認は立憲主義の否定である。

②「フランス人権宣言は、権利の保障と権力分立を欠く社会も憲法をもつと宣言した」
誤り。
誤答理由: 人権宣言16条は「権利の保障が確保されず権力分立が定められていない社会は憲法をもたない」と述べており、記述は内容が逆である。

③「立憲主義とは、憲法によって国家権力を制限し、個人の権利・自由を保障しようとする考え方である」
正しい。
正解。立憲主義は、憲法によって国家権力を制限し個人の権利・自由を保障する考え方であり、近代憲法の存在理由そのものである。

④「立憲主義とは、憲法という文書さえ存在すれば、その内容を問わず民主的な国家とみなす考え方である」
誤り。
誤答理由: 憲法という文書があるだけでは立憲的とはいえない。フランス人権宣言16条は権利の保障と権力分立を憲法の条件とした。

覚えるポイント

  • 立憲主義=憲法で権力を制限し人権を保障
  • フランス人権宣言16条が古典的定式
  • 人権は多数決でも奪えない(違憲審査制が担保)

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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