KO2-A07|公共・倫理 対策問題
イスラームの説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
唯一神アッラーへの絶対的な帰依を核とし、信仰告白・礼拝・断食・喜捨・巡礼などの実践である五行が重んじられる
この問題のポイント
イスラームの基本構造を問う問題。「厳格な唯一神信仰と偶像崇拝の禁止」「六信五行」「ムハンマドは預言者」の3点で解ける。
解説
イスラームは、7世紀のアラビア半島でムハンマドが開いた宗教である。イスラームという語は、唯一神アッラーへの**絶対的な帰依(身をゆだねること)**を意味する。
信仰の特徴は次の通りである。
- 厳格な唯一神信仰:神はアッラーのみであり、偶像崇拝は厳しく禁止される
- ムハンマドは最大にして最後の預言者:神の言葉を預かって伝える人間であり、崇拝の対象ではない
- 聖典クルアーン(コーラン):神がムハンマドに下した言葉の記録。信仰だけでなく、食事・商取引・結婚・相続など日常生活と社会生活の全体を導く規範である
信仰の内容は、神・天使・聖典・預言者・来世・天命を信じる六信に、実践は、信仰告白・1日5回の礼拝・ラマダーン月の断食・貧者への施しである喜捨・聖地メッカへの巡礼の五行に整理される。
神の前での人間の平等が説かれ、信仰は民族の枠を超えて広がった。
ひっかけポイント
「多神教・偶像崇拝」は正反対の記述。ムハンマドは預言者であって神の子ではない(神の子はキリスト教のイエス理解)。クルアーンが生活全体の規範である点も、内面限定とする誤りに注意。
選択肢の確認
①「イスラームは多神教であり、神の像を作って拝むことが奨励される」
❌ 誤り。
誤答理由: イスラームは厳格な一神教であり、偶像崇拝は厳しく禁止されている。多神教・偶像奨励という説明は正反対である。
②「聖典クルアーン(コーラン)は信仰の内面だけを定め、日常生活や社会生活の規範には関わらない」
❌ 誤り。
誤答理由: クルアーンは信仰だけでなく、食事・商取引・家族関係など日常生活と社会生活の全体を導く規範である。
③「ムハンマドは神の子であるとして、信仰の対象として崇拝されている」
❌ 誤り。
誤答理由: ムハンマドは神の言葉を伝える最後の預言者であり、崇拝の対象ではない。神の子とする理解はキリスト教のイエス理解との混同である。
④「唯一神アッラーへの絶対的な帰依を核とし、信仰告白・礼拝・断食・喜捨・巡礼などの実践である五行が重んじられる」
✅ 正しい。
正解。イスラームは唯一神アッラーへの絶対的帰依を核とし、六信とともに、信仰告白・礼拝・断食・喜捨・巡礼の五行の実践を重んじる。
覚えるポイント
- アッラーへの絶対的帰依、偶像崇拝の禁止
- 六信五行(信仰告白・礼拝・断食・喜捨・巡礼)
- ムハンマドは預言者、クルアーンは生活全体の規範
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。