RN8-020公共・倫理 対策問題

倫理B 西洋近現代思想(6) 実存主義とプラグマティズム

デューイの教育思想の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

なすことによって学ぶという問題解決学習を重視し、教育を民主主義社会の基礎とみなした

この問題のポイント

デューイの教育思想を問う。経験と問題解決を通じた学習の重視と、教育と民主主義の結びつきという2点がポイント。

解説

デューイは、知性を問題解決の道具とみる道具主義の立場を、教育の理論と実践に展開した。
彼によれば、学習の出発点は教科書の暗記ではなく、子ども自身の経験である。子どもが生活の中で問題に直面し、自ら考え、試し、確かめながら解決していく過程、すなわち「なすことによって学ぶ」経験こそが知性を育てる。この考え方は問題解決学習として、シカゴ大学に設けた実験学校での実践とともに、世界の教育に大きな影響を与えた。
さらにデューイは、教育を民主主義と結びつけた。民主主義とは単なる政治制度ではなく、人々が協力して共通の問題を解決していく共同生活のあり方であり、それを担う市民は、自ら考える創造的知性を備えなければならない。だからこそ学校は、知識の伝達の場ではなく、民主的な社会生活の縮図であるべきだとされた。主著『民主主義と教育』にその思想が示されている。

ひっかけポイント
暗記中心の伝統的教育はまさにデューイが批判した相手。少数の哲人にのみ高度な教育を、というのはプラトンの構想であり、民主主義を重んじるデューイと対極的。

選択肢の確認

①「子どもの自然な成長に任せ、学校教育は不要であるとした」
誤り。
デューイは学校を民主的な社会生活の縮図として重視しており、学校教育を不要としたのではない。

②「なすことによって学ぶという問題解決学習を重視し、教育を民主主義社会の基礎とみなした」
正しい。
正解。デューイは、なすことによって学ぶ問題解決学習を重視し、自ら考える市民を育てる教育を民主主義社会の基礎とみなした。

③「知識の暗記と反復の訓練こそが教育の中心であるとした」
誤り。
暗記と反復訓練を中心とする伝統的教育は、デューイが批判し改革しようとした当のものである。

④「高度な教育は統治を担う少数の哲学者にのみ施すべきであるとした」
誤り。
統治を担う少数の哲学者への教育はプラトンの哲人政治の構想であり、万人の民主主義教育を説いたデューイと対極にある。

覚えるポイント

  • なすことによって学ぶ=経験と問題解決学習の重視
  • 教育は民主主義社会を支える営み
  • シカゴの実験学校で実践、主著『民主主義と教育』

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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