RN9-057公共・倫理 対策問題

倫理D 現代の諸課題と倫理(1) 生命倫理

脳死についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

脳幹を含む脳全体の機能が不可逆的に停止した状態をいい、人工呼吸器によって心臓は動き続けていることがある

この問題のポイント

脳死の定義を、植物状態や従来の心臓死と正確に区別できるかを問う。脳幹を含む全脳の不可逆的な機能停止が定義の核心。

解説

脳死とは、大脳・小脳・脳幹を含む脳全体の機能が不可逆的に停止した状態である。脳幹には呼吸などの生命維持の中枢があるため、脳死になれば自発呼吸はできないが、人工呼吸器を装着すれば心臓はしばらく動き続ける。このため体は温かく、死のイメージと結びつきにくいことが議論を生んできた。
これと区別すべきなのが植物状態(遷延性意識障害)である。植物状態では大脳の機能は失われていても脳幹の機能が残っているため、自発呼吸が可能で、回復する例もある。植物状態の人は臓器提供の対象にならない。
従来の死の判定は、心拍停止・呼吸停止・瞳孔散大の三徴候によっていた(心臓死)。臓器移植法は、移植の場面に限って厳格な脳死判定を行う枠組みを定めている。

ひっかけポイント
脳幹機能が残る植物状態との混同が定番。自発呼吸の可否(脳死は不可能、植物状態は可能)が決定的な違いである。

選択肢の確認

①「心臓の拍動と呼吸が停止し、瞳孔が散大した状態をいう」
誤り。
誤答理由: 心拍停止・呼吸停止・瞳孔散大の三徴候は従来の心臓死の判定基準であり、脳死の定義ではない。

②「一時的に意識を失っているが、時間の経過とともに回復する可能性が高い状態をいう」
誤り。
誤答理由: 脳死は不可逆的な機能停止であり、回復の可能性が高い一時的な意識喪失とは全く異なる状態である。

③「脳幹を含む脳全体の機能が不可逆的に停止した状態をいい、人工呼吸器によって心臓は動き続けていることがある」
正しい。
正解。脳死は脳幹を含む全脳の機能の不可逆的停止であり、自発呼吸はできないが、人工呼吸器により心臓が動き続けることがある。

④「大脳の機能は失われているが脳幹の機能は保たれており、自発呼吸が可能な状態をいう」
誤り。
誤答理由: 脳幹の機能が保たれ自発呼吸が可能なのは植物状態(遷延性意識障害)であり、脳死とは区別される。植物状態は臓器提供の対象にならない。

覚えるポイント

  • 脳死は脳幹を含む全脳の不可逆的な機能停止
  • 植物状態は脳幹が機能し自発呼吸が可能
  • 従来の死の判定は三徴候(心臓死)

共通テスト攻略

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