SG3-007地理総合・地理探究 対策問題

地理総合C 持続可能な地域づくりと私たち(1) 自然環境と防災

火砕流についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

高温の火山ガス・火山灰・岩塊が一体となって高速で斜面を流れ下る現象で、発生してからの避難は困難である

この問題のポイント

火山災害の種類の区別を問う。火砕流・溶岩流・火山泥流・降灰の特徴をそれぞれ整理できているかがカギ。

解説

火砕流は、数百度の高温の火山ガス・火山灰・岩塊が一体となり、時速100キロを超える高速で斜面を流れ下る現象である。高温高速のため、発生を確認してから逃げることはほぼ不可能で、事前の避難が唯一の対策となる。1991年の**雲仙普賢岳(長崎県)**の火砕流では43人が犠牲になった。
他の火山災害と対比すると、

  • 溶岩流: 高温だが流下速度は比較的遅く、歩いて避難できることが多い
  • 火山泥流: 火山灰などが雨や雪解け水と混じって流れ下る。噴火後しばらくたってからも発生する
  • 降灰: 広範囲に及び、交通・農業・健康に影響する
  • 大きな噴石: 火口周辺に落下し登山者に危険
    このように火山災害は種類ごとに速度・範囲・対策が異なるため、火山ハザードマップで危険区域を確認しておくことが重要である。

ひっかけポイント
「溶岩流=速くて逃げられない」「火砕流=ゆっくり」という速度の入れ替えが定番。泥流は水が関わる点で火砕流と区別する。

選択肢の確認

①「溶岩がゆっくり流れる現象で、歩いて逃げられるため人的被害はほとんどない」
誤り。
誤答理由: ゆっくり流れて徒歩で避難できることが多いのは溶岩流の特徴であり、火砕流の高温高速という本質と正反対である。

②「噴火後の降雨で火山灰が水と混じって流れる現象である」
誤り。
誤答理由: 降雨で火山灰が水と混じって流れるのは火山泥流の説明であり、高温のガスと火砕物が流れる火砕流とは別の災害である。

③「火口から吹き上げられた軽石が風に乗って広範囲に降る現象である」
誤り。
誤答理由: 軽石や火山灰が風で運ばれて降るのは降灰・噴石の説明であり、斜面を流れ下る火砕流とは異なる。

④「高温の火山ガス・火山灰・岩塊が一体となって高速で斜面を流れ下る現象で、発生してからの避難は困難である」
正しい。
正解。火砕流は数百度の火山ガス・火山灰・岩塊が時速100キロを超える高速で流下する現象で、1991年の雲仙普賢岳の災害が示すように発生後の避難はほぼ不可能である。

覚えるポイント

  • 火砕流は高温のガス・灰・岩塊が高速で流下し避難困難
  • 雲仙普賢岳(1991年)の火砕流災害が代表例
  • 溶岩流は遅い、泥流は水と混じる、と速度・成因で区別

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。
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