TK6-008地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(3) 交通・通信、観光

スエズ運河についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

地中海と紅海を結ぶ水平式の運河で、ヨーロッパとアジアを結ぶ航路をアフリカ南端回りより大幅に短縮した

この問題のポイント

スエズ運河の位置・構造と、世界の海上交通における役割を理解しているかを問う。

解説

スエズ運河はエジプトのスエズ地峡を通り、地中海と紅海を結ぶ運河である。1869年に開通し、ヨーロッパとアジアを結ぶ航路を、アフリカ南端の喜望峰を回る航路より大幅に短縮した。
地中海と紅海の水面の高さにほとんど差がないため、閘門を設けない水平式で建設されている点が、閘門式のパナマ運河との大きな違いである。
スエズ運河はヨーロッパと、ペルシャ湾岸の原油やアジアの工業製品とを結ぶ世界有数の海上交通の要衝であり、通航料はエジプトの重要な外貨収入源となっている。
2021年には大型コンテナ船の座礁で運河が数日間ふさがり、世界の物流に大きな影響が出た。また紅海周辺の情勢が不安定になると、喜望峰回りへ航路を変更する船が増え、輸送日数と運賃が上昇する。一つの水路への依存が世界経済のリスクとなることを示す事例である。

ひっかけポイント
スエズ=水平式・地中海と紅海、パナマ=閘門式・太平洋と大西洋という組合せの入れ替えが定番。短縮されるのは喜望峰回り航路である点も確認。

選択肢の確認

①「水位差が大きいため多数の閘門で船を昇降させる構造をもつ」
誤り。
スエズ運河は両側の海面にほとんど高低差がないため閘門を持たない水平式であり、多数の閘門という記述は誤りである。

②「北海とバルト海を結び、スカンディナビア半島回りの航路を短縮した」
誤り。
北海とバルト海を結ぶのはキール運河であり、スエズ運河の説明ではない。

③「地中海と紅海を結ぶ水平式の運河で、ヨーロッパとアジアを結ぶ航路をアフリカ南端回りより大幅に短縮した」
正しい。
正解。スエズ運河は地中海と紅海を結ぶ水平式運河で、ヨーロッパとアジア間の航路を喜望峰回りより大幅に短縮した。

④「太平洋とカリブ海を結ぶ閘門式の運河である」
誤り。
太平洋とカリブ海を結ぶ閘門式運河はパナマ運河であり、スエズ運河とは位置も構造も異なる。

覚えるポイント

  • スエズ運河は地中海と紅海を結ぶ水平式運河
  • ヨーロッパとアジアの航路を喜望峰回りより大幅短縮
  • 通航障害が世界の物流に波及する交通の要衝

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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