TK6-009地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(3) 交通・通信、観光

便宜置籍船についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

税負担の軽減などのため、パナマやリベリアのように船籍の登録条件が緩い国に船籍を置いた船をいう

この問題のポイント

便宜置籍船の仕組みと、パナマ・リベリアという代表的な置籍国を知っているかを問う。

解説

船はいずれかの国に登録され、その国の旗を掲げて航行する。この登録国を船籍という。船主は自国に船籍を置く義務はなく、税金・登録料が安く、船員の国籍要件などの規制が緩い国に船籍を置くことができる。こうした船を便宜置籍船という。
代表的な置籍国がパナマリベリアである。両国は世界有数の商船保有国として統計に現れるが、それは自国の海運業が盛んだからではなく、外国の船主が船籍だけを置いているためである。
船主にとっては、コストの削減に加え、賃金の安い外国人船員を雇いやすい利点がある。日本の海運会社が実際に運航する船の多くも便宜置籍船である。
統計の読み取りでは、商船船腹量の上位にパナマ・リベリアが並ぶ理由を問う形で出題される。国別の見かけの数値と実態が異なる典型例として押さえたい。

ひっかけポイント
商船保有量の統計でパナマ・リベリアが上位に来るのは便宜置籍のためで、両国の海運業が発達しているからではない。この読み違いを突く出題が多い。

選択肢の確認

①「観光クルーズ専用に建造された旅客船のことをいう」
誤り。
便宜置籍はタンカーや貨物船など商船全般で広く行われており、観光クルーズ船に限った仕組みではない。

②「税負担の軽減などのため、パナマやリベリアのように船籍の登録条件が緩い国に船籍を置いた船をいう」
正しい。
正解。便宜置籍船は税や規制の負担を軽くするため、登録条件の緩いパナマやリベリアなどに船籍を置いた商船をいう。

③「自国の海軍が保有する艦船のことをいう」
誤り。
便宜置籍船は民間の商船についての用語であり、軍艦のことではない。

④「国際法により、船は必ず船主の国籍と同じ国に船籍を置かなければならない」
誤り。
船籍を自国に置く義務はなく、船主は登録条件の有利な国を選べる。この自由が便宜置籍船を生んでいる。

覚えるポイント

  • 便宜置籍船=規制や税の緩い国に船籍を置いた船
  • 代表的な置籍国はパナマとリベリア
  • 船腹量統計の上位国は実態と異なる場合がある

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。
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