TK6-010|地理総合・地理探究 対策問題
モーダルシフトについての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
貨物輸送を自動車から、環境負荷の小さい鉄道や内航海運へ転換する取り組みをいう
この問題のポイント
モーダルシフトの転換の向き(自動車から鉄道・海運へ)を、環境負荷とトラック運転手不足という背景から理解しているかを問う。
解説
モーダルシフトとは、輸送手段(モード)を転換すること、特に貨物輸送をトラック(自動車)から鉄道や内航海運へ切り替えることをいう。
背景の第一は環境問題である。輸送量当たりの二酸化炭素排出量は、鉄道や船舶がトラックより大幅に少なく、輸送部門の排出削減策として転換が推進されている。
第二は労働力の問題である。日本ではトラック運転手の不足と労働時間規制の強化(いわゆる物流の2024年問題)により、長距離トラック輸送の維持が難しくなっており、幹線部分を鉄道コンテナやフェリーに任せる動きが強まっている。
ただし鉄道・船舶は戸口までの輸送ができないため、両端の集配はトラックが担う。コンテナを用いて複数の輸送機関をつなぐ複合一貫輸送の仕組みが、モーダルシフトを支えている。
ひっかけポイント
転換の向きは必ず「自動車から鉄道・海運へ」。逆向きの記述や、旅客輸送・空港への移転にすり替えた選択肢は誤りである。
選択肢の確認
①「港湾の貨物取扱いをすべて空港へ移転する取り組みをいう」
❌ 誤り。
港湾の機能を空港へ移すことではなく、輸送手段の転換を指す用語である。
②「貨物輸送を自動車から、環境負荷の小さい鉄道や内航海運へ転換する取り組みをいう」
✅ 正しい。
正解。モーダルシフトは貨物輸送をトラックから鉄道・内航海運へ転換する取り組みで、二酸化炭素削減と運転手不足対策が目的である。
③「貨物輸送を鉄道から自動車へ切り替えて機動性を高める取り組みをいう」
❌ 誤り。
鉄道から自動車への転換は方向が逆であり、環境負荷をむしろ増やすためモーダルシフトとは呼ばない。
④「旅客輸送を鉄道から航空機へ移して所要時間を短縮する取り組みをいう」
❌ 誤り。
モーダルシフトは主に貨物輸送の環境負荷低減を指す用語であり、旅客を航空へ移す取り組みのことではない。
覚えるポイント
- モーダルシフト=貨物を自動車から鉄道・内航海運へ転換
- 目的は二酸化炭素削減と運転手不足への対応
- 端末輸送はトラックが担い複合一貫輸送で結ぶ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。