TK6-024地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(3) 交通・通信、観光

オーバーツーリズムについての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

観光客が過度に集中して混雑や騒音、環境悪化などが生じ、地域住民の生活に悪影響が及ぶ状態で、ベネチアや京都などで問題化した

この問題のポイント

オーバーツーリズムの定義と、入域制限・課金などの対策の具体例を結び付けて理解しているかを問う。

解説

オーバーツーリズムとは、観光地の受け入れ能力を超えて観光客が集中し、混雑・騒音・ごみ・交通麻痺・環境の悪化などが生じて、地域住民の生活や観光体験の質に悪影響が及ぶ状態をいう。
世界的に有名なのが、運河の街ベネチア(イタリア)やバルセロナ(スペイン)である。ベネチアでは大型クルーズ船の乗り入れ規制や、日帰り観光客への入域料の徴収が導入された。バルセロナでは住宅が観光客向け貸室に転用されて家賃が高騰し、住民の反発を招いた。
日本でも京都で市バスの混雑や住宅地への観光客の立ち入りが問題となり、時間帯や地域への分散、宿泊税の活用などが試みられている。
背景には格安航空会社の普及や新興国の所得向上による観光客の世界的な急増があり、観光客の分散と総量の管理が持続可能な観光の課題となっている。

ひっかけポイント
オーバーツーリズムは「観光客の来すぎ」による問題であり、観光客の減少や施設の過剰供給そのものを指す語ではない。

選択肢の確認

①「観光客が過度に集中して混雑や騒音、環境悪化などが生じ、地域住民の生活に悪影響が及ぶ状態で、ベネチアや京都などで問題化した」
正しい。
正解。オーバーツーリズムは観光客の過度な集中が住民生活や環境を損なう状態で、ベネチアの入域料徴収など対策が進む。

②「観光客がまったく訪れなくなり、観光地が衰退する現象である」
誤り。
観光客が来なくなる観光地の衰退は別の問題であり、オーバーツーリズムは「来すぎる」ことによる問題である。

③「宿泊施設が過剰に建設され、廃業したホテルが放置される現象だけを指す」
誤り。
宿泊施設の過剰供給や廃業だけを指す語ではなく、混雑・騒音・環境悪化など住民生活への広範な悪影響を含む概念である。

④「観光客に課される税をすべて廃止する政策のことである」
誤り。
オーバーツーリズム対策ではむしろ観光税や入域料の導入が進められており、観光税の廃止という説明は逆である。

覚えるポイント

  • 観光客の過度な集中が住民生活と環境を損なう状態
  • ベネチア・バルセロナ・京都が代表的な事例
  • 入域料・規制・分散化などの対策が進む

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。
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