TK6-064地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(4) 人口、都市・村落

ジェントリフィケーションについての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

衰退していた都心周辺の地区が再開発などで高級化し、地価や家賃の上昇によって従来の低所得の住民が住み続けられなくなる現象をいう

この問題のポイント

ジェントリフィケーションの二面性、すなわち地区の再生という光と、元の住民の立ち退きという影を理解しているかを問う。

解説

ジェントリフィケーションとは、インナーシティなど衰退していた都心周辺の地区に再開発や富裕層・若い専門職層の流入が起こり、地区が高級化していく現象をいう。
古い倉庫街や労働者住宅地に、しゃれた店舗や高級住宅が進出すると、その魅力がさらに人と投資を呼び、地価と家賃が上昇する。ロンドンのドックランズやニューヨークのブルックリンの一部が代表例で、東京でも下町の倉庫街がカフェやギャラリーの集まる地区に変わる例がみられる。
地区の再生や治安の改善、税収の増加という利点の一方で、従来から住んでいた低所得の住民や小規模な商店が、家賃の上昇に耐えられず立ち退きを迫られるという問題が生じる。長年のコミュニティが解体され、低所得層はより条件の悪い地区へ押し出される。
このため、再開発に低家賃住宅の供給を義務付けるなど、住民の居住継続への配慮が課題となっている。

ひっかけポイント
ジェントリフィケーションは「高級化と家賃上昇」であり、家賃の低下や農地化は正反対。恩恵と立ち退き問題の両面をもつ点が問われる。

選択肢の確認

①「衰退していた都心周辺の地区が再開発などで高級化し、地価や家賃の上昇によって従来の低所得の住民が住み続けられなくなる現象をいう」
正しい。
正解。ジェントリフィケーションは衰退地区の高級化に伴い家賃・地価が上昇し、従来の低所得住民が立ち退きを迫られる現象である。

②「郊外の住宅地が農地に戻されていく現象をいう」
誤り。
ジェントリフィケーションは都心周辺の地区の高級化であり、郊外の農地化とは無関係である。

③「低所得者向けの住宅が大量に供給されて家賃が下がる現象をいう」
誤り。
この現象では家賃はむしろ上昇する。低家賃住宅の増加で家賃が下がるという記述は正反対である。

④「都市の人口が高齢化することを指す用語である」
誤り。
ジェントリフィケーションは地区の社会階層と景観の変化を指す語であり、人口の高齢化の別名ではない。

覚えるポイント

  • 衰退地区の高級化と家賃・地価の上昇
  • 従来の低所得住民が押し出される問題を伴う
  • ドックランズやブルックリンが代表例

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。
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