JT2-B11|歴史総合・日本史探究 対策問題
撰銭令について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
粗悪銭の受け取り拒否をめぐる混乱を抑えるため、幕府や大名が銭の基準を定めた
背景・因果
輸入銭の中に粗悪な銭が混じると、人々は良銭を選ぶ撰銭を行い流通が混乱した。幕府・大名は撰銭令で受け取り基準や混入比率を定めて流通の円滑化を図った。
覚えるポイント
「国家が貨幣を鋳造しない時代」だからこその問題。江戸幕府の三貨制度(自前の貨幣)との対比で問われる。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「銭の使用を全面的に禁止した法令である」
撰銭令は銭貨使用を全面禁止する法令ではなく、選別・受取拒否を制限して銭の流通を円滑にするものだった。禁止と流通統制では目的が逆である。
② ❌ 誤答「金貨の鋳造を命じた法令である」
金貨鋳造を命じた法令ではなく、既に流通する輸入銭などの受取方法を規制した。戦国大名の金貨鋳造や江戸幕府の三貨制度とは別の政策である。
③ ❌ 誤答「外国銭の輸入を奨励した法令である」
外国銭の輸入促進策ではなく、品質の異なる銭が混在して起きた撰銭への対処である。輸入量を増やすことより、現存銭貨を一定基準で通用させることが目的だった。
④ ✅ 正解「粗悪銭の受け取り拒否をめぐる混乱を抑えるため、幕府や大名が銭の基準を定めた」
中世には宋銭・明銭など多様な銭が流通し、粗悪銭を拒む撰銭が取引を混乱させた。幕府・大名は撰銭令で受取基準や悪銭の混入比率を定め、流通を維持しようとした。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。