JT2-B34|歴史総合・日本史探究 対策問題
『愚管抄』について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
天台座主慈円が道理の観点から歴史を論じた史論書
背景・因果
『愚管抄』は九条兼実の弟で天台座主の慈円が、承久の乱の直前に「道理」の推移として日本史を論じた史論書。保元の乱以後を「武者の世」と捉えた。
覚えるポイント
『吾妻鏡』(幕府側の記録)・『平家物語』(軍記)との性格の違いが問われる。「書き手の立場」を意識する史料学習の素材。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「幕府の公式記録」
鎌倉幕府側の編年体の記録として知られるのは『吾妻鏡』であり、『愚管抄』は幕府の公式記録ではない。天台僧慈円が朝廷・摂関家に近い立場から著した史論書である。
② ❌ 誤答「農民の訴状」
農民が支配者の不法を訴えた文書には1275年の阿氐河荘百姓等言上状などがある。『愚管抄』はそのような訴状ではなく、慈円が日本史の流れを論じた著作である。
③ ✅ 正解「天台座主慈円が道理の観点から歴史を論じた史論書」
『愚管抄』は天台座主の慈円が承久の乱直前の1220年ごろに著し、歴史の推移を「道理」によって説明した史論書である。保元の乱以後を「武者の世」と捉えた点でも知られる。
④ ❌ 誤答「琵琶法師が語った軍記物語」
琵琶法師が語り伝えた代表的な軍記物語は『平家物語』であり、『愚管抄』ではない。『愚管抄』は慈円が歴史を道理の観点から論じた史論書である。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。