JT2-B35|歴史総合・日本史探究 対策問題
中世の関所について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
寺社や貴族が関銭徴収のために設け、流通の障害にもなった
背景・因果
中世の関所は寺社・貴族らが関銭(通行税)を取る経済的目的で乱立し、流通の障害となった。信長らの関所撤廃は、この障害を取り除く統一政権の政策である。
覚えるポイント
江戸幕府の関所(治安・統制目的の「入鉄砲に出女」)とは目的が異なる。「中世=経済関所、近世=警察関所」の対比が定番。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「通行はすべて無料だった」
中世の関所では通行人や運送商品から関銭が徴収されたため、通行がすべて無料だったわけではない。この負担が流通の障害となり、戦国大名や織田信長の関所撤廃策につながった。
② ✅ 正解「寺社や貴族が関銭徴収のために設け、流通の障害にもなった」
中世には寺社・貴族などが各地に関所を設け、通行人や商品から関銭を徴収して収入源とした。関所の乱立は商品流通を妨げたため、織田信長らは関所撤廃を進めた。
③ ❌ 誤答「治安維持だけを目的に幕府が独占的に設置した」
中世の関所は治安維持だけを目的に幕府が独占設置したものではなく、寺社・貴族など多様な権力が関銭収入のために設けた。江戸幕府の関所が人や武器の移動統制を重視したこととは性格が異なる。
④ ❌ 誤答「関所は江戸時代に初めて作られた」
関所は江戸時代に初めて作られたのではなく、古代にも置かれ、中世には寺社・貴族らによる関所が多数存在した。江戸幕府は既存の関所とは異なり、治安・交通統制を重視して整備した。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。