JT3-B25歴史総合・日本史探究 対策問題

日本史探究B 中世の日本と世界(2) 歴史資料と中世の展望

中世の日本で流通した貨幣について述べた文として正しいものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

国内では銭貨が鋳造されず、宋銭や明銭などの輸入銭が流通した

背景・因果

平安中期の乾元大宝(958年)を最後に朝廷は銭貨を鋳造せず、中世には日宋貿易・日明貿易でもたらされた**宋銭・明銭(永楽通宝など)**が流通した。年貢の銭納(代銭納)や為替・土倉など金融も発達したが、粗悪な私鋳銭が混じると撰銭が横行し、撰銭令が出された。

覚えるポイント

「中世=輸入銭の時代」「三貨制度=江戸時代」の時代区分が核心。撰銭令は「良銭だけ選ぶ行為を制限して流通を守る」法である点を誤解しない。

選択肢別の検討

① ❌ 誤答「貨幣は用いられず、すべて米で取引された」
中世には銭貨が広く流通し、土倉・酒屋の金融や為替も発達した。年貢に米が使われても全取引が米だけだったわけではない。

② ✅ 正解「国内では銭貨が鋳造されず、宋銭や明銭などの輸入銭が流通した」
朝廷の銭貨鋳造は958年の乾元大宝を最後に途絶え、中世には日宋・日明貿易で輸入した宋銭・明銭が流通した。年貢の代銭納や金融業も発達した。

③ ❌ 誤答「朝廷が和同開珎を大量に鋳造して全国に流通させた」
和同開珎は708年に古代律令国家が鋳造した皇朝十二銭の一つである。中世に朝廷が大量鋳造して流通させた銭ではない。

④ ❌ 誤答「金貨・銀貨・銭貨の三貨制度が確立していた」
金貨・銀貨・銭貨を幕府が統一的に管理する三貨制度は江戸時代に成立した。中世は主に輸入銭を用いた。

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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