JH-B3-02|歴史総合・日本史探究 対策問題
中世における女性の地位の変化について述べた記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
鎌倉時代には女性の分割相続や地頭就任も見られたが、南北朝期以降は単独相続が進み地位は低下していった
背景・因果
鎌倉期は分割相続のもとで女性の所領相続や女地頭が見られたが、所領の細分化を避けるため惣領による単独相続へ移行し、女性の相続は一期分などに限られていった。北条政子・日野富子のように政治的影響力をもつ女性がいた点も押さえたい。
覚えるポイント
核となる対応:「鎌倉時代には女性の分割相続や地頭就任も見られたが、南北朝期以降は単独相続が進み地位は低下していった」。鎌倉期には女性の所領相続や女地頭が見られたが、所領細分化を防ぐ単独相続が広がると、女性の相続は一期分などに制限された。南北朝期以降の地位低下を示す。
混同防止「鎌倉時代を通じて女性の相続権はまったく認められなかった」:鎌倉時代には女性も所領を分割相続でき、幕府から地頭職を認められた女地頭も存在した。相続権が全くなかったという断定は誤りである。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「武家の家督は一貫して女性が継承した」
北条政子や日野富子のような有力女性はいたが、武家の家督は一般に男性の惣領が継承した。一貫して女性が継いだわけではない。
② ❌ 誤答「鎌倉時代を通じて女性の相続権はまったく認められなかった」
鎌倉時代には女性も所領を分割相続でき、幕府から地頭職を認められた女地頭も存在した。相続権が全くなかったという断定は誤りである。
③ ✅ 正解「鎌倉時代には女性の分割相続や地頭就任も見られたが、南北朝期以降は単独相続が進み地位は低下していった」
鎌倉期には女性の所領相続や女地頭が見られたが、所領細分化を防ぐ単独相続が広がると、女性の相続は一期分などに制限された。南北朝期以降の地位低下を示す。
④ ❌ 誤答「室町時代には女性の単独相続が一般化し、地位が向上した」
単独相続は主に男性の惣領へ所領と家督を集中させるもので、女性の財産権・相続権はむしろ制限される傾向にあった。地位向上の根拠にはならない。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。