JT2-C09|歴史総合・日本史探究 対策問題
元禄期の貨幣改鋳について述べた記述として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
勘定吟味役荻原重秀の建議で金銀の品質を落とし、幕府は差益を得たが物価が上昇した
背景・因果
財政難の幕府は荻原重秀の建議で金銀貨の品質を落とす元禄改鋳を行い、出目(差益)を得たが、貨幣価値の低下で物価上昇を招いた。新井白石は正徳期に品質を戻した。
覚えるポイント
「改鋳で儲かるが物価が上がる」という金融の因果は、松方財政や高橋財政とも比べられる通史テーマ。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「金銀の品質を高めたため幕府財政が悪化した」
元禄改鋳では金銀の品位を下げて差益を得た。品質を高めた改鋳ではなく、幕府財政は一時的に改善した。
② ❌ 誤答「貨幣の発行が全面的に停止された」
貨幣発行を止めたのではなく、少ない貴金属から多くの貨幣を鋳造して流通量を増やした。これがインフレの一因となった。
③ ❌ 誤答「紙幣が初めて全国で発行された」
藩札は元禄期以前から一部藩で発行され、全国統一紙幣が初めて発行された改鋳ではない。対象は幕府の金銀貨だった。
④ ✅ 正解「勘定吟味役荻原重秀の建議で金銀の品質を落とし、幕府は差益を得たが物価が上昇した」
荻原重秀の建議による元禄改鋳は金銀貨の含有率を下げ、改鋳差益で幕府収入を増やした。一方、貨幣量増加により物価上昇を招いた。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。