KO8-029公共・政治経済 対策問題

公共B 社会に参画する私たち(4) 情報社会と職業・雇用

エコーチェンバーの説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

同じ意見を持つ人々の間で意見が繰り返し共有され、その意見への確信が増幅される現象

この問題のポイント

エコーチェンバーの定義を問う。閉じた同質集団の中で意見が反響し合い、極端化していく構造が核心。

解説

エコーチェンバーとは、もともと音が反響する部屋を意味する言葉で、SNSなどで同じ意見や関心を持つ人々とばかりつながった結果、閉じた空間の中で同じ意見が繰り返し反響し、自分の意見が絶対に正しいという確信が増幅されていく現象をいう。
SNSでは、共感できる相手をフォローし、合わない相手をブロックできるため、意図せず同質的な集団が形成されやすい。その中では反対意見が目に入らず、集団の意見は次第に極端化しやすい。自分に都合のよい情報ばかりを集めて信じる確証バイアスという心理傾向が、これに拍車をかける。
フィルターバブルがアルゴリズムによる技術的な選別であるのに対し、エコーチェンバーは人のつながりの同質性から生じる。両者が重なると、社会の分断や誤情報の固定化が進むおそれがある。意識的に異なる意見に触れることが対策となる。

ひっかけポイント
フィルターバブル(アルゴリズムの選別)との区別が最頻出。エコーチェンバーは「同じ意見の人どうしのつながり」の中で起こる反響・増幅である。

選択肢の確認

①「音声情報を文字情報に自動変換する技術」
誤り。
音声の文字変換は情報技術の機能であり、エコーチェンバーとは無関係である。

②「異なる意見の人々が対話を重ねて合意に達する過程」
誤り。
異なる意見の対話による合意形成は熟議と呼ばれ、同じ意見だけが反響するエコーチェンバーの正反対である。

③「同じ意見を持つ人々の間で意見が繰り返し共有され、その意見への確信が増幅される現象」
正しい。
正解。エコーチェンバーは、同質的な集団の中で同じ意見が反響し合い、その意見への確信が増幅・極端化していく現象である。

④「政府が法律に基づいてインターネット上の情報を削除する制度」
誤り。
政府による情報削除は法的規制や検閲の問題であり、集団内の意見増幅の現象とは異なる。

覚えるポイント

  • エコーチェンバー=同質集団内での意見の反響・増幅
  • 確証バイアスが極端化を後押しする
  • 対策は異なる意見・情報源に意識的に触れること

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。
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