PE-A1-02公共・政治経済 対策問題

政治・経済A 現代日本の政治(1) 民主政治の基本原理

権力分立についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

モンテスキューは『法の精神』で立法・行政・司法の三権分立を説き、権力相互の抑制と均衡によって自由を守ろうとした

この問題のポイント

権力分立論の系譜を問う問題。「モンテスキュー=『法の精神』=三権分立」の対応と、権力分立の目的(自由の保障)がわかれば解ける。

解説

権力分立とは、国家権力を複数の機関に分けて持たせ、相互に抑制と均衡(チェック・アンド・バランス)を働かせることで、権力の濫用を防ぎ国民の自由を守る原理である。効率のための原理ではなく、あえて権力を不便に分ける自由のための工夫である点が本質といえる。
先駆者はロックである。ロックは『統治二論』で、法律を作る立法権と執行する権力を分け、立法権の優位を説いた(二権分立的構成であり、司法を独立の権力とはしていない)。
これを発展させたのが18世紀フランスのモンテスキューである。主著『法の精神』(1748年)で、立法・行政(執行)・司法の三権を異なる機関に分け、相互に抑制させる三権分立を説いた。「権力をもつ者はすべてそれを濫用しがちである」という人間観がその出発点にある。
この理論はアメリカ合衆国憲法の厳格な三権分立や、日本国憲法を含む近代諸憲法の統治機構に受け継がれた。

ひっかけポイント
『統治二論』と抵抗権はロック、『法の精神』と三権分立はモンテスキュー。著書と学説の入れ替えが定番。ロックの分立論に司法権の独立は含まれない点も細かく問われる。

選択肢の確認

①「モンテスキューは『統治二論』を著し、国民の抵抗権を主張した」
誤り。
誤答理由: 『統治二論』で抵抗権を主張したのはロックである。モンテスキューの主著は『法の精神』で、著書と人物の対応が入れ替わっている。

②「モンテスキューは『法の精神』で立法・行政・司法の三権分立を説き、権力相互の抑制と均衡によって自由を守ろうとした」
正しい。
正解。モンテスキューは『法の精神』(1748年)で立法・行政・司法の三権分立を説き、権力相互の抑制と均衡による自由の保障を図った。

③「ロックは、司法権の独立を中心とする三権分立を最初に唱えた」
誤り。
誤答理由: ロックの権力分立は立法権と執行権を中心とする構成で、司法権の独立を中心とはしていない。司法を含む三権分立はモンテスキューの理論である。

④「権力分立とは、国家権力を一つの機関に集中させて政治の効率を高める原理である」
誤り。
誤答理由: 権力分立は権力の集中による濫用を防ぐための原理であり、一機関への集中はその正反対である。効率より自由の保障を優先する仕組みといえる。

覚えるポイント

  • モンテスキュー『法の精神』=立法・行政・司法の三権分立
  • 目的は権力濫用の防止と自由の保障(抑制と均衡)
  • ロックは『統治二論』で立法権優位の権力分立を先駆

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。
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