PE-A1-01公共・政治経済 対策問題

政治・経済A 現代日本の政治(1) 民主政治の基本原理

民主政治のあり方についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

多くの国では、国民が選挙で選んだ代表者が議会を通じて意思決定を行う間接民主制が採用されている

この問題のポイント

直接民主制と間接民主制の関係を問う問題。「現代の原則は間接民主制、直接民主制的制度はそれを補完する」という枠組みで解ける。

解説

民主政治とは、国の政治のあり方を最終的に決定する力(主権)が国民にあるという国民主権に基づく政治である。リンカーンがゲティスバーグ演説で述べた「人民の、人民による、人民のための政治」はその精神を端的に表す。
民主政治の実現方法には2つの形がある。国民自身が直接決定に加わる直接民主制と、選挙で選んだ代表者が議会で決定する間接民主制(代議制・議会制民主主義)である。
古代アテネでは市民が民会に集まる直接民主制が行われたが、人口の多い現代国家で全員が直接決定に参加することは困難である。そのため現代の民主国家は
間接民主制を原則
とし、日本国憲法も前文で代表民主制を宣言している。
ただし間接民主制を補うため、憲法改正の国民投票、最高裁裁判官の国民審査、地方自治における住民投票など、直接民主制的な制度も組み込まれている。原則と補完の関係で理解することが重要である。

ひっかけポイント
「間接民主制の国には直接民主制的制度がない」という全否定が定番の誤り。日本にも国民投票・国民審査などがある。リンカーンの言葉は国民主権の表現で、君主主権と結び付けるのは正反対。

選択肢の確認

①「リンカーンの『人民の、人民による、人民のための政治』という言葉は、君主主権の原理を表現したものである」
誤り。
誤答理由: リンカーンの言葉は国民主権と民主政治の精神を表すものであり、君主主権とは正反対の内容である。

②「直接民主制は、現代の人口の多い国家において最も一般的な統治の形態である」
誤り。
誤答理由: 直接民主制が一般的だったのは古代アテネのような小規模なポリスであり、現代の大規模国家では間接民主制が一般的である。

③「多くの国では、国民が選挙で選んだ代表者が議会を通じて意思決定を行う間接民主制が採用されている」
正しい。
正解。人口の多い現代国家では全国民の直接参加が困難なため、選挙で選んだ代表者が議会で意思決定する間接民主制(代議制)が原則となっている。

④「間接民主制を採用する国では、国民投票のような直接民主制的な制度は一切用いられない」
誤り。
誤答理由: 間接民主制を原則とする日本にも、憲法改正の国民投票・最高裁裁判官の国民審査など直接民主制的制度がある。「一切用いられない」は全否定のしすぎである。

覚えるポイント

  • 現代国家の原則は間接民主制(代議制)
  • 国民投票・国民審査などの直接民主制的制度が補完
  • リンカーンの言葉は国民主権・民主政治の精神

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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