KO3-013|公共・政治経済 対策問題
民主政治における選挙の意義の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
国民が代表者を選ぶことを通じて主権を行使する、最も基本的な政治参加の方法である
この問題のポイント
間接民主制における選挙の役割を問う問題。国民主権と代表民主制を結び付ける回路が選挙である、という理解で解ける。
解説
日本国憲法は国民主権を基本原理とするが、全国民が直接すべての政治決定を行うことは現実には難しい。そこで代表者を選挙で選び、代表者が議会で決定を行う間接民主制(代表民主制)が採られている。
選挙は、国民が主権を行使する最も基本的な政治参加の方法であり、次の機能を持つ。
- 民意を政治に反映させる
- 政権や政策に正統性を与える
- 代表者の仕事ぶりを評価し、交代させる(政治責任の追及)
選挙で示された支持があるからこそ、政府の決定は国民全体を拘束する正当な力を持つ。逆に投票率が下がれば、その正統性は揺らぐ。
なお日本の投票は自由であり、棄権への罰則はない(オーストラリアなど義務投票制の国もある)。
ひっかけポイント
「代表者は民意を無視してよい」「棄権に罰金」はいずれも日本の制度と異なる。選挙を単なる人気投票とみる選択肢は、正統性の付与という機能を見落としている。
選択肢の確認
①「選挙で選ばれた代表者は、有権者の意思を一切考慮せずに行動してよい」
❌ 誤り。
誤答理由: 代表者は選挙を通じて民意に責任を負い、次の選挙で審判を受ける。有権者の意思を一切考慮しなくてよいという説明は代表民主制の趣旨に反する。
②「選挙は義務であり、棄権した者には罰金が科される」
❌ 誤り。
誤答理由: 日本の投票は自由であり、棄権への罰金はない。義務投票制を採るのはオーストラリアなど一部の国である。
③「国民が代表者を選ぶことを通じて主権を行使する、最も基本的な政治参加の方法である」
✅ 正しい。
正解。間接民主制の下で、選挙は国民が代表者を選ぶことを通じて主権を行使する最も基本的な政治参加であり、政権に正統性を与える。
④「選挙は政治家どうしの人気を競う行事であり、政治のあり方には影響しない」
❌ 誤り。
誤答理由: 選挙は民意を政治に反映させ政権の構成を決める仕組みであり、政治のあり方を左右しない単なる人気行事という理解は正統性の機能を無視している。
覚えるポイント
- 選挙は主権行使の最も基本的な回路
- 民意の反映・正統性の付与・政治責任の追及の機能
- 日本の投票は自由で棄権への罰則はない
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。