KO3-012公共・政治経済 対策問題

公共B 社会に参画する私たち(1) 法的な主体となる私たち

裁判員制度が導入されたねらいとして最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

国民の視点や感覚を裁判に反映させ、司法に対する国民の理解と信頼を深めること

この問題のポイント

裁判員制度の導入目的を問う問題。司法への国民参加という民主主義の観点から制度の趣旨を選ぶ。

解説

裁判員制度は、2001年の司法制度改革審議会意見書が提言した「国民の司法参加」を具体化したものである。
ねらいは大きく2つある。
第一に、職業裁判官だけで行われてきた刑事裁判に国民の多様な視点や社会常識を反映させることである。専門家の判断が一般の感覚とずれることへの反省が背景にある。
第二に、国民自身が裁判に参加する経験を通じて、司法への理解と信頼を深めることである。これは主権者として社会の運営に参画する公共の理念そのものといえる。
制度の実施に合わせ、審理を連日集中して行うための公判前整理手続が整えられ、裁判の迅速化も進んだ。
一方で、裁判員の心理的負担や辞退率の上昇、守秘義務の範囲などが課題として指摘されている。

ひっかけポイント
「予算節約」「非公開化」「有罪率向上」はいずれも制度趣旨と無関係か正反対。国民参加と司法への信頼という積極的な目的を選ぶのが正解の型である。

選択肢の確認

①「裁判官の人数を減らして国の予算を節約すること」
誤り。
誤答理由: 予算の節約は制度目的ではない。裁判員には日当・旅費が支払われ、むしろ運営には費用がかかる。

②「法律の専門家だけで裁判を行い、審理を非公開にすること」
誤り。
誤答理由: 専門家のみによる非公開の裁判は制度趣旨と正反対である。裁判員制度は国民参加を広げるための仕組みで、裁判の公開原則も維持される。

③「有罪率を高めて犯罪を抑止すること」
誤り。
誤答理由: 有罪率を高めることは目的ではない。刑事裁判の原則は無罪推定であり、国民参加はむしろ多様な視点による慎重な判断を期待するものである。

④「国民の視点や感覚を裁判に反映させ、司法に対する国民の理解と信頼を深めること」
正しい。
正解。裁判員制度は司法制度改革の一環で、国民の視点・感覚を裁判に反映させ、司法への理解と信頼を深めることを目的に導入された。

覚えるポイント

  • 司法制度改革の一環として国民の司法参加を実現
  • 国民の視点の反映と司法への理解・信頼がねらい
  • 公判前整理手続による審理の迅速化も進んだ

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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