PE4-015|公共・政治経済 対策問題
閣議についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
内閣総理大臣が主宰し、意思決定は全会一致によるのが慣行である
この問題のポイント
閣議の運営原則を問う問題。全会一致が憲法の明文ではなく慣行である点と、内閣の連帯責任との関係を理解する。
解説
閣議は、内閣がその職権を行うための会議であり、内閣総理大臣が主宰する。すべての大臣が出席し、内閣としての意思決定(閣議決定)を行う。
議決方法について憲法や法律に明文の規定はないが、全会一致が確立した慣行となっている。内閣は行政権の行使について国会に対し連帯して責任を負うため(66条3項)、意思も一体でなければならないという考えに基づく。
閣議決定に反対する大臣がいる場合、首相はその大臣を罷免して閣議決定を成立させることができる。実例として、1947年に片山内閣で、2005年に小泉内閣(郵政民営化をめぐり)で罷免が行われた。
閣議は非公開で行われてきたが、2014年からは議事録が作成・公開されるようになった。定例閣議は週2回開かれる。
ひっかけポイント
全会一致は憲法の明文規定ではなく慣行である点が細かいが頻出。反対する大臣は首相が罷免できる、という任免権との組み合わせも問われる。
選択肢の確認
①「内閣総理大臣が主宰し、意思決定は全会一致によるのが慣行である」
✅ 正しい。
正解。閣議は内閣総理大臣が主宰し、意思決定は全会一致によるのが確立した慣行である。内閣の連帯責任がその根拠とされる。
②「閣議の議決は出席大臣の多数決で行うことが憲法に明記されている」
❌ 誤り。
誤答理由: 閣議の議決方法について憲法・法律に明文の規定はなく、全会一致は慣行である。多数決の明記という説明は誤りである。
③「閣議は天皇が主宰する会議である」
❌ 誤り。
誤答理由: 閣議を主宰するのは内閣総理大臣であり、天皇ではない。天皇は国政に関する権能を持たない。
④「閣議の内容は法律によりすべて生中継で公開しなければならない」
❌ 誤り。
誤答理由: 閣議は非公開で行われる。2014年から議事録の作成・公開が始まったが、生中継の義務はない。
覚えるポイント
- 閣議は首相が主宰し全会一致が慣行
- 根拠は内閣の連帯責任(66条3項)
- 反対大臣は罷免可能、2014年から議事録公開
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。