PE6-064公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(3) 日本経済の歩みと課題

デフレスパイラルについての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

物価の下落が企業収益の悪化や賃金の低下を招き、需要が減少してさらに物価が下落する悪循環をいう

この問題のポイント

デフレスパイラルの定義を問う問題。「物価下落→収益悪化→賃金・雇用悪化→需要減→さらに物価下落」という循環を説明できるかがカギ。

解説

デフレーションとは、物価が持続的に下落する現象である。物価が下がること自体は消費者に有利に見えるが、経済全体では深刻な問題を引き起こす。
デフレスパイラルとは、次のような悪循環をいう。

  • 物価の下落で企業の売上げ・収益が悪化する
  • 企業は賃金を抑え、雇用を減らす
  • 家計の所得が減り、消費(需要)が縮小する
  • 需要の縮小がさらなる物価下落を招く
    また、物価が下がるとお金の実質的な価値は上がるため、借金の実質負担は重くなり、企業は投資を控える。「明日はもっと安くなる」という予想が買い控えを生む効果もある。
    バブル崩壊後の日本は1990年代末から長期のデフレに陥り、この悪循環への懸念が、ゼロ金利・量的緩和・異次元緩和という一連の金融政策の背景となった。

ひっかけポイント
デフレスパイラルは「下落の悪循環」であり、上昇の循環(インフレや好循環)と混同させる誤答が定番。デフレで債務の実質負担が増す点も頻出。

選択肢の確認

①「為替レートが円高と円安を交互に繰り返す現象をいう」
誤り。
為替レートの変動の繰り返しはデフレスパイラルとは無関係である。

②「株価が上昇し続けて資産効果で消費が拡大する現象をいう」
誤り。
株価上昇の資産効果による消費拡大は好況の説明であり、デフレの悪循環ではない。

③「物価の下落が企業収益の悪化や賃金の低下を招き、需要が減少してさらに物価が下落する悪循環をいう」
正しい。
正解。デフレスパイラルは、物価下落が企業収益・賃金の悪化を招き、需要減少がさらなる物価下落を呼ぶ悪循環である。

④「物価の上昇が賃金の上昇を招き、経済が拡大し続ける好循環をいう」
誤り。
物価上昇と賃金上昇の好循環はデフレスパイラルの正反対の現象である。

覚えるポイント

  • デフレスパイラル=物価下落と景気悪化の悪循環
  • 経路は収益悪化→賃金低下→需要減→物価下落
  • デフレは借金の実質負担を重くする

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。
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