PE7-057|公共・政治経済 対策問題
GATTのウルグアイ・ラウンドについての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
サービス貿易や知的財産権にもルールを広げ、農産物では日本がコメのミニマム・アクセス(最低輸入量)を受け入れた
この問題のポイント
ウルグアイ・ラウンドの新分野(サービス・知的財産権・農業)と、日本のコメ市場部分開放という帰結を問う問題。
解説
GATTの多角的貿易交渉(ラウンド)は、当初は鉱工業品の関税引き下げが中心で、ケネディ・ラウンド(1960年代)は関税の一括引き下げ、東京ラウンド(1970年代)は非関税障壁の軽減を進めた。
1986年から1994年まで行われたウルグアイ・ラウンドは、交渉対象を大きく広げた画期だった。モノの貿易に加え、金融・通信などのサービス貿易、特許・著作権などの知的財産権の保護ルールを定め、長く例外扱いされてきた農産物の市場開放にも踏み込んだ。
日本はこの合意で、コメについてミニマム・アクセス(最低輸入量)の受け入れを決め、1999年からは関税化に移行した。
さらに合意は、GATTに代わる常設機関としてのWTO設立(1995年)を決定した。「ウルグアイ・ラウンド=新分野+WTO設立」という対応で覚えるとよい。
ひっかけポイント
サービス・知的財産権を扱ったのはウルグアイ・ラウンドで、ケネディ(関税一括引き下げ)・東京(非関税障壁)との議題の入れ替えが定番。WTO設立を決めたのも同ラウンドである。
選択肢の確認
①「ケネディ・ラウンドの主要議題は、サービス貿易の自由化だった」
❌ 誤り。
誤答理由: ケネディ・ラウンドの主要議題は鉱工業品関税の一括引き下げである。サービス貿易を扱ったのはウルグアイ・ラウンドである。
②「東京ラウンドの合意により、WTOの設立が決定された」
❌ 誤り。
誤答理由: WTO設立を決めたのはウルグアイ・ラウンドの合意である。東京ラウンドは非関税障壁の軽減が中心だった。
③「ウルグアイ・ラウンドは合意に至らず決裂に終わった」
❌ 誤り。
誤答理由: ウルグアイ・ラウンドは1994年に合意に達し、WTO設立などの成果を生んだ。決裂ではない。停滞しているのはドーハ・ラウンドである。
④「サービス貿易や知的財産権にもルールを広げ、農産物では日本がコメのミニマム・アクセス(最低輸入量)を受け入れた」
✅ 正しい。
正解。ウルグアイ・ラウンド(1986〜94年)はサービス貿易・知的財産権・農産物に交渉を広げ、日本はコメのミニマム・アクセスを受け入れた。
覚えるポイント
- ウルグアイ・ラウンドはサービス・知的財産権・農業に拡大
- 日本はコメのミニマム・アクセスを受け入れ
- 合意に基づき1995年にWTO発足
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。