BI-PLANT-04|生物 対策問題
乾燥条件で、野生型植物は気孔を閉じたが、アブシシン酸を合成できない変異体は気孔が開いたままで水分を多く失った。変異体へアブシシン酸を与えると気孔が閉じた。最も適切な結論はどれか。
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正解: 1
解き方
問題文の数値・実験操作・比較対象を整理し、ABA合成不能変異体で乾燥時の閉鎖が失われ、外からABAを補うと閉鎖が回復した『欠損+救済』を読むという手順で判定する。
正解の根拠
「乾燥時の気孔閉鎖にはアブシシン酸が関与し、変異体は受容・応答能力を残している」
この実験条件ではABAを合成できないと乾燥時に気孔が閉じず、ABA補充で閉じたため、ABAが閉鎖に関与し、変異体はABAを受容して応答する能力を残すと考えられる。
誤答の理由
- 「外から与えたアブシシン酸で閉じたため、アブシシン酸は乾燥時に気孔を開く信号である」:外生ABAを与えた結果は気孔の開口ではなく閉鎖なので、ABAを乾燥時に気孔を開く信号とする説明は作用方向が逆である。
- 「外から与えると応答したことから、変異体の欠損は合成ではなく受容段階にある」:ABAを与えると応答できたので、受容段階が欠損しているとは考えにくい。問題文どおり主な欠損はABAの合成段階である。
- 「変異体で気孔が開いていたため、孔辺細胞がなくても気孔開度を調節できる」:気孔開度は一対の孔辺細胞の膨圧変化によって調節される。変異体で開いたままだったことは、孔辺細胞がなくても調節できることを示さない。
覚えるポイント
必ず覚える:ABA合成不能変異体で乾燥時の閉鎖が失われ、外からABAを補うと閉鎖が回復した『欠損+救済』を読む。用語だけでなく因果関係まで説明できるようにする。
共通テストでの解き方
共通テストの注意:外生補充で回復すれば、少なくともその条件では受容・下流応答系が働くと推定できる。ただし全ての下流要素が完全に正常とまでは断定しない。