RN2-B06公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(1) 青年期の課題と自己形成

アイデンティティ(自我同一性)についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

アイデンティティとは、自分が自分であるという確信であり、時間を通じた自分の連続性と、社会の中での自分の位置づけについての感覚を含む

この問題のポイント

アイデンティティの定義を問う問題。「自己の連続性・斉一性」と「社会的な位置づけの確信」という2つの側面がわかれば解ける。

解説

**アイデンティティ(自我同一性)**は、エリクソンが青年期の発達課題とした概念である。その内容は2つの側面からとらえられる。
第一に、自分の連続性・斉一性の感覚である。過去の自分も現在の自分も未来の自分も、同じ一人の「この私」であるという確信。状況に応じてさまざまな顔を見せても、その底に一貫した自分があるという感覚である。
第二に、社会の中での位置づけの感覚である。自分が社会の中で果たす役割をもち、周囲の人々からも「あなたはあなただ」と認められているという確信である。アイデンティティは一人きりの内省では完成せず、他者や社会との関わりの中で、職業や生き方の選択を通じて形づくられる。
青年期には、それまで親から与えられてきた自己像が揺らぎ、「自分とは何者か」という問いに直面する。部活動・進路選択・友人関係などでさまざまな役割を試しながら(役割実験)、自分らしさを統合していく過程が、アイデンティティの確立である。

ひっかけポイント
「場面ごとに別人格を演じ分ける」は連続性・一貫性の正反対。「他者との関わりを断って達成」「乳児期に完成」も、社会的形成と青年期の課題という性格に反する定番の誤り。

選択肢の確認

①「アイデンティティは乳児期にすでに完成しており、青年期に変化することはない」
誤り。
誤答理由: アイデンティティの確立は青年期の発達課題であり、乳児期に完成しているという説明は誤りである。

②「アイデンティティとは、自分が自分であるという確信であり、時間を通じた自分の連続性と、社会の中での自分の位置づけについての感覚を含む」
正しい。
正解。アイデンティティは自分が自分であるという確信であり、時間を通じた連続性と社会の中での位置づけの感覚を含む。

③「アイデンティティとは、場面ごとに全く別の人格を演じ分ける能力のことをいう」
誤り。
誤答理由: アイデンティティは自己の一貫性・連続性の感覚であり、場面ごとに別人格を演じ分ける能力はその正反対である。

④「アイデンティティの確立は、他者や社会との関わりを断つことによって達成される」
誤り。
誤答理由: アイデンティティは他者や社会との関わりの中で、役割の試行を通じて形成される。関わりを断って達成されるものではない。

覚えるポイント

  • アイデンティティ=自分が自分であるという確信
  • 自己の連続性+社会の中での位置づけの2側面
  • 他者・社会との関わりの中で青年期に形成される

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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