RN6-019|公共・倫理 対策問題
帰納法と演繹法についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
帰納法は個々の観察や実験の事例から共通する一般法則を導く方法であり、ベーコンが重視した
この問題のポイント
近代の学問方法である帰納法と演繹法の区別を問う問題。「個別から一般へ=帰納」「一般から個別へ=演繹」という向きで判断する。
解説
帰納法は、観察や実験によって集めた個々の経験的事実から、それらに共通する一般法則を導き出す方法である。たとえば多くの金属を熱する実験を重ねて「金属は熱すると膨張する」という法則を得るのがこれに当たる。経験を知識の源泉とするベーコンらイギリス経験論の基本的方法である。
これに対し演繹法は、疑い得ない確実な一般原理から出発し、理性の推論によって個別の結論を導き出す方法である。数学の証明がその典型であり、デカルトら大陸合理論の基本的方法である。
両者は知識の源泉を経験に求めるか理性に求めるかという立場の違いに対応しており、この対立はのちにカントによって総合されることになる。
共通テストでは、具体的な推論の例を示してどちらの方法に当たるかを判別させる形式でも出題される。
ひっかけポイント
「個別→一般」が帰納、「一般→個別」が演繹。推論の向きと、ベーコン=帰納・経験論、デカルト=演繹・合理論という人物の対応をセットで覚える。
選択肢の確認
①「帰納法は確実な一般原理から出発して個別の結論を論理的に導く方法であり、デカルトが重視した」
❌ 誤り。
誤答理由: 確実な一般原理から個別の結論を導くのは演繹法の説明である。帰納法は逆に個別から一般へ向かう。
②「演繹法は多数の実験事例を収集して法則を見つけ出す方法であり、経験論の基本的方法である」
❌ 誤り。
誤答理由: 実験事例の収集から法則を見いだすのは帰納法であり、演繹法の説明として誤っている。演繹は原理からの論理的推論である。
③「帰納法と演繹法は同じ推論方法を指す別の名称であり、内容に違いはない」
❌ 誤り。
誤答理由: 帰納法と演繹法は推論の向きが逆の異なる方法であり、同じ方法の別名ではない。前者は経験論、後者は合理論の基本的方法である。
④「帰納法は個々の観察や実験の事例から共通する一般法則を導く方法であり、ベーコンが重視した」
✅ 正しい。
正解。帰納法は観察・実験で集めた個々の事例から共通の一般法則を導く方法で、経験論のベーコンが学問の方法として重視した。
覚えるポイント
- 帰納法=個々の事例から一般法則を導く(ベーコン・経験論)
- 演繹法=確実な原理から個別の結論を導く(デカルト・合理論)
- 両者の対立はカントが批判的に総合
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。