RN6-018|公共・倫理 対策問題
うわさ話の中で「幽霊」という言葉を繰り返し聞くうちに、実在しない幽霊が本当にいると思い込んでしまった。この偏見をベーコンのイドラの分類に当てはめたものとして最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
言葉の不適切な使用から生じる市場のイドラに当たる
この問題のポイント
具体例をイドラの4分類に当てはめる応用問題。「言葉のやりとりから生じる思い込み」=市場のイドラ、という対応で判断する。
解説
市場のイドラとは、人々が集まり言葉を交わす市場のように、社会的な交わりの中で言葉が不適切に使われることから生じる偏見である。実在しないものを表す言葉が流通することで、あたかもそれが実在するかのように思い込む場合が典型であり、うわさ話から幽霊の実在を信じてしまう例はこれに当たる。
他の3つと区別しよう。種族のイドラは、遠くのものが小さく見えるといった、人間という種に共通の感覚の錯覚などによる偏見。洞窟のイドラは、狭い洞窟から世界を見るように、個人の性格・環境・教育に由来する偏見。劇場のイドラは、伝統的な学説や権威を舞台の芝居のように無批判に受け入れる偏見である。
共通テストでは、このように具体例を挙げて4分類のどれに当たるかを判別させる形式が頻出である。
ひっかけポイント
「言葉・うわさ→市場」「個人の癖→洞窟」「人類共通の錯覚→種族」「学説・権威→劇場」という対応を、具体例で即座に判定できるようにしておく。
選択肢の確認
①「言葉の不適切な使用から生じる市場のイドラに当たる」
✅ 正しい。
正解。うわさ話など人々の言葉のやりとりから、実在しないものを実在すると思い込む偏見は、言葉の不適切な使用から生じる市場のイドラである。
②「個人の性格や環境から生じる洞窟のイドラに当たる」
❌ 誤り。
誤答理由: 洞窟のイドラは個人の性格・環境・教育に由来する、その人に固有の偏見であり、言葉の流通から生じるものではない。
③「人間の感覚に共通する錯覚から生じる種族のイドラに当たる」
❌ 誤り。
誤答理由: 種族のイドラは人間という種に共通する感覚の錯覚などによる偏見であり、うわさや言葉に由来するものではない。
④「権威ある学説を無批判に信じることから生じる劇場のイドラに当たる」
❌ 誤り。
誤答理由: 劇場のイドラは伝統的な学説や権威を無批判に信じ込む偏見であり、日常の言葉のやりとりから生じるものではない。
覚えるポイント
- 市場のイドラ=言葉の不適切な使用から生じる偏見
- 洞窟=個人の環境、種族=人類共通の錯覚、劇場=権威の盲信
- 具体例からの分類判別が共通テスト頻出
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。