RN6-020公共・倫理 対策問題

倫理B 西洋近現代思想(2) 科学革命と合理論・経験論

デカルトの方法的懐疑についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

すべてを疑ってもなお、疑っている自分の存在だけは疑えないとして、「われ思う、ゆえにわれあり」を哲学の第一原理とした

この問題のポイント

デカルト哲学の出発点である方法的懐疑の内容を問う問題。疑うこと自体が目的ではなく、確実な原理に到達するための方法である点がポイント。

解説

フランスの哲学者デカルトは、『方法序説』で、学問を確実な基礎の上に築き直すために、少しでも疑い得るものはすべて偽とみなして退けるという方法的懐疑を実行した。
感覚は時に人を欺くから疑わしい。目の前の世界も夢かもしれない。数学の真理さえ、悪しき霊に欺かれている可能性を排除できない。しかし、このようにすべてを疑っても、疑っている(考えている)私が存在することだけは決して疑えない。ここからデカルトは「われ思う、ゆえにわれあり(コギト・エルゴ・スム)」を、哲学の第一原理として確立した。
考える私(精神)を出発点に、明晰判明な観念を真とみなして推論を進めるデカルトの立場は、理性を知識の源泉とする大陸合理論の出発点となった。

ひっかけポイント
方法的懐疑は確実な真理に到達するための手段であり、懐疑のまま判断を保留し続けるモンテーニュ的な懐疑主義とは目的が異なる。

選択肢の確認

①「確実な知識は得られないと結論づけ、あらゆる判断を保留したまま思索を終えた」
誤り。
誤答理由: 確実な知識は不可能と結論して判断を保留し続けたのではない。方法的懐疑は確実な原理に到達するための手段であった。

②「感覚的経験こそが確実な知識の唯一の源泉であるとして、理性の推論を退けた」
誤り。
誤答理由: 感覚的経験を知識の源泉とするのは経験論の立場である。デカルトはむしろ感覚こそ最初に疑わしいものとして退けた。

③「疑うことは信仰に反するので、神の啓示をそのまま受け入れるべきだとした」
誤り。
誤答理由: デカルトは啓示への服従ではなく、理性による吟味を徹底した。疑いを信仰に反するとして退けたのではない。

④「すべてを疑ってもなお、疑っている自分の存在だけは疑えないとして、「われ思う、ゆえにわれあり」を哲学の第一原理とした」
正しい。
正解。デカルトは方法的懐疑によってすべてを疑い、疑っている自分の存在だけは疑えないとして「われ思う、ゆえにわれあり」を第一原理とした。

覚えるポイント

  • 方法的懐疑=確実な原理を求めてすべてを疑う方法
  • 第一原理は「われ思う、ゆえにわれあり」
  • デカルト=『方法序説』・大陸合理論の祖

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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