RN-B2-01公共・倫理 対策問題

倫理B 西洋近現代思想(2) 科学革命と合理論・経験論

ベーコンとデカルトについての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

ベーコンは、観察や実験で得た個々の事実から一般法則を導く帰納法を重んじ、『知は力なり』と述べて学問による自然の支配をめざした

この問題のポイント

経験論と合理論の祖の対比を問う問題。「ベーコン=経験論・帰納法・イドラ」「デカルト=合理論・演繹法・方法的懐疑」の対応で解ける。

解説

17世紀の科学革命を背景に、確実な知識に至る方法をめぐって二つの立場が現れた。
イギリスのベーコン経験論の祖である。知識の源泉を観察や実験による経験に求め、個々の事実を集めて一般法則を導く帰納法を重んじた。「知は力なり」の言葉のとおり、自然を正しく知ることで自然を利用し、人類の生活を改善することが学問の目的だとした。そのためには、人間の心にひそむ偏見や思い込み、すなわちイドラ(種族・洞窟・市場・劇場の4つ)を取り除かなければならないとした。イドラは真理を助ける働きではなく、妨げる偏見である。
フランスのデカルト合理論の祖である。少しでも疑いうるものはすべて疑う方法的懐疑を徹底した結果、疑っている自分の存在だけは疑えないことに至り、「われ思う、ゆえにわれあり」を哲学の第一原理とした。理性(良識・ボンサンス)を出発点に、確実な原理から個々の真理を導く演繹法を用いた。

ひっかけポイント
帰納法(ベーコン)と演繹法(デカルト)の入れ替えが最頻出。イドラは「偏見」であり、方法的懐疑の到達点は「自分の存在の確実性」である点のすり替えに注意。

選択肢の確認

①「デカルトは、あらゆるものを疑った末に、疑っている自分自身の存在をも疑わしいものとして退けた」
誤り。
誤答理由: デカルトは方法的懐疑の果てに、疑っている自分の存在だけは疑えないとして「われ思う、ゆえにわれあり」を第一原理とした。

②「ベーコンは、観察や実験で得た個々の事実から一般法則を導く帰納法を重んじ、『知は力なり』と述べて学問による自然の支配をめざした」
正しい。
正解。ベーコンは経験論の祖として帰納法を重んじ、「知は力なり」と述べて自然の認識による生活の改善をめざした。

③「デカルトは、経験的事実の集積から出発する帰納法こそ確実な知識に至る方法だとした」
誤り。
誤答理由: デカルトは理性による確実な原理から出発する演繹法を用いた合理論の祖であり、帰納法を方法としたのは経験論のベーコンである。

④「ベーコンのいうイドラとは、真理の把握を助ける理性の生得的な働きのことである」
誤り。
誤答理由: イドラは真理の把握を妨げる偏見・思い込みであり、ベーコンはその排除を説いた。理性の生得的な働きとする説明は逆である。

覚えるポイント

  • ベーコン=経験論・帰納法・イドラの排除・知は力なり
  • デカルト=合理論・演繹法・方法的懐疑
  • われ思う、ゆえにわれあり=疑う私の存在は確実

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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