RN-B1-01|公共・倫理 対策問題
ルネサンスと宗教改革についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
ルターは、人は善行や贖宥状によってではなく信仰によってのみ義とされると説き、信仰のよりどころを聖書のみに求めた
この問題のポイント
宗教改革の中心思想を問う問題。「信仰義認」「聖書中心主義」「万人司祭主義」というルターの三つの柱と、カルヴァンの予定説の正確な内容で解ける。
解説
14世紀イタリアに始まるルネサンスでは、ギリシア・ローマの古典に学ぶ人文主義が栄え、ピコ・デラ・ミランドラは、人間は自由意志によって自分のあり方を自ら決められる点にこそ人間の尊厳があると論じた。
16世紀、教会が資金集めのため贖宥状を売り出すと、ルターは「95か条の論題」でこれを批判し、宗教改革が始まった。ルターの主張の柱は、
- 信仰義認説:人が義とされるのは善行や贖宥状によってではなく、信仰によってのみである
- 聖書中心主義:信仰の唯一のよりどころは聖書である
- 万人司祭主義:神の前ではすべての信徒が平等であり、聖職者の特別な仲介は不要である
カルヴァンはさらに、救われるかどうかは神によってあらかじめ定められているとする予定説を唱えた。救いの確信を求めて職業に励む生き方は勤労と蓄財を肯定し、資本主義の精神につながったとマックス・ウェーバーは分析している。
ひっかけポイント
万人司祭主義を「聖職者だけが聖書を解釈できる」と逆に説明する選択肢が定番。予定説は「あらかじめ決定・変更されない」が核心で、成功で事後的に変わるという説明は誤り。
選択肢の確認
①「カルヴァンは、神による救いの予定は、現世での職業上の成功に応じて後から変更されると説いた」
❌ 誤り。
誤答理由: カルヴァンの予定説では救いは神によってあらかじめ定められており、現世の成功によって事後的に変更されることはない。
②「ルターの万人司祭主義とは、聖書の解釈は教皇と聖職者だけに許されるという考え方である」
❌ 誤り。
誤答理由: 万人司祭主義は、神の前で全信徒が平等であり聖職者の特別な仲介は不要とする考えであり、教皇と聖職者の独占とは正反対である。
③「ルターは、人は善行や贖宥状によってではなく信仰によってのみ義とされると説き、信仰のよりどころを聖書のみに求めた」
✅ 正しい。
正解。ルターは信仰義認説と聖書中心主義を唱え、贖宥状を批判して宗教改革の口火を切った。
④「ピコ・デラ・ミランドラは、人間には自由意志がなく、あらかじめ定められた運命に従うほかないと論じた」
❌ 誤り。
誤答理由: ピコ・デラ・ミランドラは自由意志によって自らのあり方を決められる点に人間の尊厳を見た。自由意志の否定は正反対である。
覚えるポイント
- ルター=信仰義認・聖書中心・万人司祭主義
- カルヴァン=予定説、職業労働の肯定
- ピコは自由意志に人間の尊厳を見た
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。