RN6-005|公共・倫理 対策問題
ルターの宗教改革についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
人が義とされるのは善行や贖宥状によってではなく、ただ信仰によるとする信仰義認説を唱えた
この問題のポイント
宗教改革の出発点となったルターの中心思想を問う問題。「信仰のみ」によって義とされるという信仰義認説が核心である。
解説
ドイツの修道士ルターは、1517年、罪の償いを軽減するとされた贖宥状(免罪符)の販売を批判する「95か条の論題」を発表し、宗教改革の口火を切った。
ルターの根本思想は信仰義認説である。人が神の前で義と認められるのは、善行の功績や教会の儀式によってではなく、キリストの福音をひたすら信じる信仰のみによるとした。これはパウロやアウグスティヌス以来の恩寵の思想を徹底したものである。
この立場からルターは、救いを金銭で売買するかのような贖宥状を厳しく批判し、教皇や教会制度の権威よりも、神の言葉である聖書を信仰の唯一のよりどころとした。
この主張はやがて聖書のドイツ語訳や万人司祭主義の思想へと展開し、ヨーロッパの宗教と社会のあり方を根本から変えていった。
ひっかけポイント
予定説とジュネーヴの改革はカルヴァンの事績である。ルター=信仰義認・95か条、カルヴァン=予定説・ジュネーヴ、と人物と事績を対で覚える。
選択肢の確認
①「人が義とされるのは善行や贖宥状によってではなく、ただ信仰によるとする信仰義認説を唱えた」
✅ 正しい。
正解。ルターは、人が神の前で義とされるのは善行や贖宥状ではなく信仰のみによるとする信仰義認説を唱え、95か条の論題で贖宥状を批判した。
②「善行を積み重ねることによってのみ人は救われると説き、教会への寄進を奨励した」
❌ 誤り。
誤答理由: 善行による救いはルターが否定した考え方である。ルターは行いではなく信仰のみが人を義とするとした。
③「予定説を唱え、ジュネーヴで神権政治的な改革を行った」
❌ 誤り。
誤答理由: 予定説とジュネーヴでの改革はカルヴァンの事績であり、ルターとの混同を誘う定番の誤りである。
④「教皇の至上権を擁護し、贖宥状の販売を神学的に正当化した」
❌ 誤り。
誤答理由: ルターは教皇の権威と贖宥状の販売をまさに批判した側であり、擁護・推進したという記述は正反対である。
覚えるポイント
- ルター=95か条の論題で贖宥状を批判
- 信仰義認説=人は信仰のみによって義とされる
- 権威の源泉は教会ではなく聖書に置かれた
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。