RN6-021公共・倫理 対策問題

倫理B 西洋近現代思想(2) 科学革命と合理論・経験論

デカルトの物心二元論についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

思考を本質とする精神と、空間的な広がりを本質とする物体とを、互いに独立した実体とみなした

この問題のポイント

デカルトの物心二元論の内容を問う問題。精神=思考、物体=延長という本質規定と、両者が独立の実体であることをおさえる。

解説

デカルトは、確実な出発点である「考える私」の探究から、世界を二種類の実体に分けてとらえた。すなわち、思考を本質(属性)とする精神と、空間的な広がり(延長)を本質とする物体である。両者は互いに独立しており、これを物心二元論という。
この立場に立てば、物体の世界は精神や目的から切り離され、たんに機械のように因果法則に従って運動するものとみなされる。この機械論的自然観は、自然を数学的に解明する近代自然科学に哲学的基礎を与えた。
一方で、独立するはずの精神と身体が人間においては密接に結びついているという心身問題が残され、スピノザやライプニッツら後の哲学者たちの課題となった。
近代哲学は、この二元論が残した精神と身体の関係という難問をめぐって展開したともいえる。

ひっかけポイント
神即自然の一元論はスピノザ、モナドはライプニッツ、知覚の束はヒューム。実体をめぐる各哲学者の立場の入れ替えが定番のひっかけである。

選択肢の確認

①「万物は精神的な実体であるモナドから構成され、その調和は神により定められているとした」
誤り。
誤答理由: 万物をモナドから構成されるとみて予定調和を説いたのはライプニッツである。

②「物体の存在は知覚の束にすぎず、精神から独立した実体とは認められないとした」
誤り。
誤答理由: 物体を知覚の束に解消するのは経験論を徹底したヒュームらの立場であり、物体を独立の実体と認めるデカルトとは異なる。

③「思考を本質とする精神と、空間的な広がりを本質とする物体とを、互いに独立した実体とみなした」
正しい。
正解。デカルトは思考を本質とする精神と延長(広がり)を本質とする物体とを互いに独立した実体とみなす物心二元論に立った。

④「精神と物体は唯一の実体である神即自然の二つの側面にすぎないとした」
誤り。
誤答理由: 精神と物体を唯一の実体である神即自然の二側面とみるのはスピノザの一元論であり、デカルトの二元論とは異なる。

覚えるポイント

  • 物心二元論=精神(思考)と物体(延長)は独立の実体
  • 物体の世界は機械論的にとらえられる
  • 機械論的自然観が近代科学の基礎となった

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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