RN6-023公共・倫理 対策問題

倫理B 西洋近現代思想(2) 科学革命と合理論・経験論

スピノザの思想についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

唯一の実体である神と自然を同一視する汎神論の立場に立ち、物事を永遠の相のもとに認識することを説いた

この問題のポイント

スピノザの汎神論の内容を問う問題。「神即自然」と「永遠の相のもとに」というキーワードの結びつきで判断できる。

解説

オランダの哲学者スピノザは、主著『エチカ』で、幾何学の証明のような論述形式を用いて独自の形而上学を展開した。
デカルトが精神と物体を別々の実体としたのに対し、スピノザは実体は唯一、のみであるとした。あらゆる事物はこの唯一の実体である神のあらわれであり、神は世界の外にいる人格神ではなく、自然そのものと一体である。これが「神即自然」と表現される汎神論の立場である。
人間の最高の善は、感情や欲望に引きずられる受動的な状態を脱し、理性によって万物を必然の秩序において、すなわち「永遠の相のもとに」認識することにある。そこに成立する神への知的愛こそ最高の幸福だとされた。この思想は当時は無神論と非難されたが、後世に大きな影響を与えた。

ひっかけポイント
世界の外から世界を創造する人格神という伝統的な神観と、神=自然とみるスピノザの汎神論との違いが問われる。モナドはライプニッツとの混同を誘う定番。

選択肢の確認

①「唯一の実体である神と自然を同一視する汎神論の立場に立ち、物事を永遠の相のもとに認識することを説いた」
正しい。
正解。スピノザは実体を神のみとし、神と自然を同一視する汎神論(神即自然)に立って、万物を永遠の相のもとに認識することを説いた。

②「神は世界の外に立って世界を創造し支配する人格神であると説いた」
誤り。
誤答理由: 世界の外から世界を創造し支配する人格神という伝統的な神観は、神を自然そのものと一体とみるスピノザの汎神論と対立する。

③「宇宙は無数の精神的実体モナドからなり、その間には予定調和が成り立つとした」
誤り。
誤答理由: モナドと予定調和はライプニッツの学説であり、実体を唯一とするスピノザとは逆に実体の多数性を認める立場である。

④「神の存在は人間には認識できないので、神についての判断はすべて中止すべきだとした」
誤り。
誤答理由: スピノザは神の認識を否定したのではなく、理性による神=自然の認識と神への知的愛をこそ最高の幸福とした。

覚えるポイント

  • スピノザ=『エチカ』・汎神論(神即自然)
  • 実体は神のみ、万物は神のあらわれ
  • 永遠の相のもとの認識と神への知的愛が最高の幸福

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。
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