RN6-024|公共・倫理 対策問題
ライプニッツの思想についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
宇宙は分割できない精神的な実体であるモナドからなり、モナド間の調和は神によってあらかじめ定められているとした
この問題のポイント
ライプニッツのモナド論と予定調和の結びつきを問う問題。モナド=精神的な単純実体、調和=神による予定、という二点をおさえる。
解説
ドイツの哲学者・数学者ライプニッツは、宇宙の究極の構成要素を、それ以上分割できない単純な実体であるモナド(単子)であるとした。
モナドは物質的な点ではなく、それぞれが宇宙全体を映し出す鏡のような精神的実体である。また「モナドは窓を持たない」といわれるように、モナドどうしが直接作用を及ぼし合うことはない。それにもかかわらず宇宙全体に秩序と調和が成り立っているのは、神が創造のはじめにすべてのモナドの働きを調和するように定めたからである。これを予定調和という。
この世界は神が選んだ最善の世界であるとする最善説(オプティミズム)もライプニッツの思想として知られる。デカルト・スピノザと並ぶ大陸合理論の代表者である。
ひっかけポイント
モナドは物質的原子ではなく精神的実体であり、相互に作用しない。調和は偶然ではなく神の予定による。この二点の言い換えに注意する。
選択肢の確認
①「宇宙は物質的な原子の偶然の結合のみからなり、神の働く余地はないとした」
❌ 誤り。
誤答理由: モナドは物質的原子ではなく精神的実体であり、また調和の源として神の働きを認めるので、神を排した唯物論的な記述は誤りである。
②「実体は神即自然というただ一つのものであり、個々の実体の多数性は幻想だとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 実体を神即自然のただ一つとするのはスピノザの立場であり、無数のモナドという実体の多数性を説くライプニッツとは異なる。
③「モナドは窓を通じて互いに自由に作用を及ぼし合い、偶然に秩序を生み出すとした」
❌ 誤り。
誤答理由: ライプニッツはモナドは窓を持たず相互に作用しないとした。自由な相互作用と偶然の秩序という記述は予定調和と正反対である。
④「宇宙は分割できない精神的な実体であるモナドからなり、モナド間の調和は神によってあらかじめ定められているとした」
✅ 正しい。
正解。ライプニッツは宇宙を分割不可能な精神的実体モナドから成るとし、モナド間の調和は神があらかじめ定めたとする予定調和説を唱えた。
覚えるポイント
- ライプニッツ=モナド(単子)論・予定調和
- モナドは分割不可能な精神的実体で窓を持たない
- デカルト・スピノザと並ぶ大陸合理論の代表
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。