RN6-038公共・倫理 対策問題

倫理B 西洋近現代思想(3) 社会契約と啓蒙

モンテスキューの思想についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

『法の精神』で立法・行政・司法の三権分立を説き、権力相互の抑制と均衡によって政治的自由を守ろうとした

この問題のポイント

モンテスキューの三権分立論を問う基本問題。著作『法の精神』と、抑制と均衡による自由の保障という目的をセットでおさえる。

解説

フランスの啓蒙思想家モンテスキューは、主著『法の精神』で、各国の法と政治制度を比較研究し、政治的自由を守る条件を考察した。
「権力を持つ者はすべてそれを濫用しがちである」という洞察から、彼は立法権・行政(執行)権・司法(裁判)権を別々の機関に担わせ、権力が権力を抑えるようにする三権分立を説いた。権力相互の**抑制と均衡(チェック・アンド・バランス)**によってはじめて、市民の自由は専制から守られる。
この理論は、ロックが説いた立法権と執行権の区分をさらに発展させ、司法権の独立を明確にしたものであり、アメリカ合衆国憲法をはじめ近代諸国の憲法における権力分立制度の直接の模範となった。
日本国憲法を含む現代の立憲主義国家の統治機構も、この三権分立の原理に基づいて設計されている。

ひっかけポイント
『社会契約論』はルソー、『リヴァイアサン』はホッブズ。また三権分立は権力集中への防壁であり、権力の集中を説く立場とは正反対である。

選択肢の確認

①「『リヴァイアサン』で権力を単一の主権者に集中させる必要を説いた」
誤り。
誤答理由: 『リヴァイアサン』はホッブズの著作であり、権力の集中はモンテスキューが自由への脅威として退けた考え方である。

②「権力の分立は政治を混乱させるだけなので、直接民主制にすべての権力を委ねるべきだとした」
誤り。
誤答理由: モンテスキューは権力分立こそ自由の条件としたのであり、分立を混乱の原因として否定する記述は正反対である。

③「『法の精神』で立法・行政・司法の三権分立を説き、権力相互の抑制と均衡によって政治的自由を守ろうとした」
正しい。
正解。モンテスキューは『法の精神』で立法・行政・司法の三権分立を説き、権力相互の抑制と均衡による自由の保障を目指した。

④「『社会契約論』で一般意志に基づく人民主権を唱えた」
誤り。
誤答理由: 『社会契約論』はルソーの著作であり、一般意志に基づく人民主権論はモンテスキューの三権分立論とは別の学説である。

覚えるポイント

  • モンテスキュー=『法の精神』・三権分立
  • 目的は抑制と均衡による政治的自由の保障
  • ロックの権力分立論を発展させ各国憲法の模範に

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。
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