RN6-037|公共・倫理 対策問題
ホッブズ・ロック・ルソーの社会契約説の比較として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
ホッブズは自然権の譲渡による絶対的な主権を、ロックは信託と抵抗権を、ルソーは一般意志に基づく人民主権を説いた
この問題のポイント
社会契約説の三者を横断的に比較する問題。自然状態の描き方と契約の内容(譲渡・信託・一般意志への結合)を対応づけて整理する。
解説
三者の学説は次のように整理できる。
ホッブズ(『リヴァイアサン』)は、自然状態を万人の万人に対する闘争とみて、人々が自然権を主権者に譲渡することで強力な国家を設立すると説いた。結果的に絶対王政の擁護につながった。
ロック(『統治二論』)は、自然状態を比較的平和な状態とみたうえで、生命・自由・財産の保障をより確実にするため権力を政府に信託すると考え、信託に背いた政府への抵抗権を認めた。名誉革命を正当化し、間接民主制の理論となった。
ルソー(『社会契約論』)は、文明社会の不平等を批判し、公共の利益を目指す一般意志への服従によって自由と平等を回復する人民主権・直接民主制を説き、フランス革命に影響を与えた。
自然状態・契約の型・後世への影響という三つの軸で対比して覚えるとよい。
ひっかけポイント
譲渡(ホッブズ)・信託(ロック)・一般意志(ルソー)のキーワードを入れ替える誤答が定番。自然状態を闘争とみたのはホッブズだけである。
選択肢の確認
①「ホッブズは抵抗権を、ロックは一般意志を、ルソーは絶対的な主権への服従を説いた」
❌ 誤り。
誤答理由: 三者のキーワードを入れ替えた記述である。抵抗権はロック、一般意志はルソー、絶対的主権への譲渡はホッブズに対応する。
②「ロックは代議制を全面的に否定し、人民が直接立法する制度のみを認めた」
❌ 誤り。
誤答理由: 代議制を否定して直接立法のみを認めたのはルソーであり、ロックはむしろ代表による間接民主制の理論家である。
③「三者はいずれも自然状態を万人の万人に対する闘争状態としてとらえた」
❌ 誤り。
誤答理由: 自然状態を闘争状態とみたのはホッブズだけである。ロックは比較的平和な状態、ルソーは自由で幸福な状態とみた。
④「ホッブズは自然権の譲渡による絶対的な主権を、ロックは信託と抵抗権を、ルソーは一般意志に基づく人民主権を説いた」
✅ 正しい。
正解。譲渡による絶対的主権のホッブズ、信託と抵抗権のロック、一般意志と人民主権のルソーという対応が正しい整理である。
覚えるポイント
- ホッブズ=闘争状態・自然権の譲渡・絶対的主権
- ロック=平和な自然状態・信託・抵抗権
- ルソー=一般意志・人民主権・直接民主制
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。