RN6-039公共・倫理 対策問題

倫理B 西洋近現代思想(3) 社会契約と啓蒙

ヴォルテールの活動についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

『哲学書簡』などでイギリスの制度を紹介しつつフランスの旧制度を批判し、信仰の自由と寛容を訴えた

この問題のポイント

フランス啓蒙思想を代表するヴォルテールの活動を問う問題。旧制度・教会の不寛容への批判と寛容の擁護がキーワードである。

解説

ヴォルテールは18世紀フランスの啓蒙思想を代表する文筆家である。イギリス滞在の経験をまとめた『哲学書簡(イギリス便り)』では、信仰の自由や議会政治が実現しつつあったイギリスの制度を紹介し、それとの対比でフランスの旧制度(アンシャン・レジーム)と教会の不寛容を鋭く批判した。
また、プロテスタントであるがゆえに冤罪で処刑されたカラス事件では、被告の名誉回復のために闘い、『寛容論』を著して宗教的
寛容
を訴えた。
理性の光によって偏見・狂信・迷信を打ち破り、社会を改革しようとするヴォルテールの活動は、啓蒙思想の批判精神を体現するものであり、フランス革命の思想的土壌を準備した。
権力や教会をおそれず筆一本で不正義と戦ったその姿勢は、言論の自由を擁護する知識人の原型となった。

ひっかけポイント
ヴォルテールは教会の権威を批判した側であり、擁護した側ではない。『法の精神』はモンテスキューの著作との混同に注意。

選択肢の確認

①「理性による社会批判を否定し、感情と伝統への回帰だけを説いた」
誤り。
誤答理由: ヴォルテールは理性による批判精神を体現した思想家であり、理性を否定して伝統への回帰を説いたという記述は誤りである。

②「『哲学書簡』などでイギリスの制度を紹介しつつフランスの旧制度を批判し、信仰の自由と寛容を訴えた」
正しい。
正解。ヴォルテールは『哲学書簡』でイギリスの制度を紹介してフランスの旧制度を批判し、カラス事件では『寛容論』を著して寛容を訴えた。

③「教会の権威の絶対性を擁護し、啓蒙思想の広がりを厳しく取り締まった」
誤り。
誤答理由: ヴォルテールは教会の権威と不寛容を批判した啓蒙思想家であり、権威の擁護や啓蒙の取り締まりは正反対の記述である。

④「『法の精神』を著して三権分立を体系化した」
誤り。
誤答理由: 『法の精神』はモンテスキューの著作であり、ヴォルテールのものではない。

覚えるポイント

  • ヴォルテール=『哲学書簡』・『寛容論』
  • 旧制度と教会の不寛容を理性の立場から批判
  • カラス事件で冤罪被害者の名誉回復に尽力

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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